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宿題は後でいいから遊び行ってこいよ

住宅街を歩いていると公園で子供達が楽しそうに遊んでいる声が聞こえてくるのをよく見かける。ごく普通の光景だが、わたしはいつも羨ましく思うのだ。
息子は小さな障害を持っているためか、普段から友達と遊ぶことができない。

幼稚園の頃はそうでもなかったのに、小学生になった途端、誰とも遊ばずに自宅まで一直線で帰ってくる。帰ってきたらしっかり宿題をやって、約束のゲーム1時間そのあと、習い事というルーティンの毎日。
息子が低学年の頃、何度かお友達から放課後遊びに誘われたらしいので、
わたしは「誘われたんなら、宿題は後でいいから遊び行ってこいよ」と言ったが、息子は行かなかった。高学年になってからはもうお友達からの誘いはなくなり、わたしは何も言わずいたら、結局変わらず誰とも遊ばないままだった。

ありがちな親子なら「そんなに遊んでないで、たまには勉強したらどうなんだ!」となる。うちの家庭は真逆になってしまった。
6年生にでもなると、他の子達はほとんど中学受験で遊んでる場合ではなくなり、突然友達が現れてもどう遊べばいいのかわからなくなっているのかもしれない。もちろん息子は受験するわけでもないので、受験する子達同士の交流もない。
そもそもそんなに受験は大事なことなのか?
そんなに受験勉強ばかりしないで、外で友達と遊んでいるほうが、チーム力、コミュニケーション能力とかが身につき、大人になっても役立つことが、たくさん学べると思うのだが。
自閉スペクトラムを障害に関する本で調べると無理に友達と遊ばせる必要はないと書かれていたので、これ以上は干渉しないでいるのだが、せめて本でもSNSでもブログでもマンガでもチラシでもなんでもいいから読んで、他の人たちの思いや考えに耳を傾けてほしいと、いつも願っているわたしである。

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