kinoppy2

都内在住フリーランスのグラフィックデザイナーです。こどもの成長とはなんなのか。息子に対…

kinoppy2

都内在住フリーランスのグラフィックデザイナーです。こどもの成長とはなんなのか。息子に対する想いをnoteに綴っていきたいと思います。

最近の記事

中1のコンプレックス

中1の息子が部活の大会があり、学校で練習した後、大会の会場まで顧問の先生を含む部員何人かで電車で移動した時の話です。 息子は財布も電子マネーも持っていなかったため、同級生の背後にピタリとついて改札口に入ってしまった。そうすることで目的地の駅改札を出る時も同じように同級生の背中に触れるか触れないかくらいの後ろについて出てしまったようだ。 無賃乗車をしてしまったのである。 その日は土曜で大会のあと息子とわたしは用事があったため、わたしは車で大会会場へ迎えに行き、大会終了後、

    • 義務教育になぜお金の授業がないの?

      こどもとの話しの中で必ず行き詰まることがある。 なんで、勉強しないといけないの? なんで、仕事しないといけないの? なんで、学校行かないといけないの? なんで、土日だけ休みなの? なんで、がたくさんあるので、なんとか説明するのだが、毎日の当たり前のことは考えずにいたわたしは、すぐに答えられない。 周りの子たちは塾ばかりだから勉強しないと後れをとってしまうとか。 ちゃんと仕事につかないと安定した生活が出来なくなるとか。 学校行かないと友達ができずコミュニケーションがとれない大

      • 息子の読書から、ひとつ学んだこと

        息子が一度だけ自分から読んだ本があった。 5年生のときクラスの女の子から青鬼シリーズの単行本を借りてきた。読書嫌いの息子が、女の子から本を借りて読む。 ステキじゃないか! と、タイプの女の子なのかな〜と思っていたが、違ったようだ。ただ単に、青鬼ゲームをやっていた影響で、おおよその内容は知っていて、さらに詳しく内容がわかるとゲームでクリアしやすいのがわかったからだ。なあーんだ。ガッカリ、、、 しかし、その本を借りている最中にコロナの影響で学校閉鎖になるというタイミングに

        • 小学生から哲学を学んでほしい

          小さな部屋で、わたしがソファーで寛いでいると、小学六年になっても息子は抱っこしてほしいのか、わたしの近くに寄ってくる。そのときを見計らって、図書館で借りた本を隠して用意している。 今回は「こどものための哲学対話」永井均さんの本を音読させた。 息子は登場人物のネコがしゃべっているのがどうもイメージがわかないという。地球は丸くないかもとか、学校は行かなくてもいいとか、息子には正しいと思っていたことを否定するような内容に、少し戸惑いながら読んでくれた。 そもそもなんで学校に行くの

        中1のコンプレックス

          むしろ今の時代だから読書なのだ

          こどもの読書離れの記事を見かけると、つい気になってみてしまうのだが、大概スマホによる読書離れのように書かれている。 しかし、わたしが小さいときも当時の大人たちに「今の子はテレビばっかりだから、本読まなくなったなぁ〜」とよく言われたし、当時わたしもあまり読んでいなかった。だから、いつの時代も読書する子としない子はいたように思える。 ただ、昭和時代と今の社会とは生活状況が変わってきているのは確かで、あの頃の生活における全てのコミュニケーションは、対面もしくは電話で伝え合ってい

          むしろ今の時代だから読書なのだ

          こどもが自主的に読書する方法は、どこにもない

          息子には0歳6ヶ月くらいから絵本の読み聞かせをしたが、ページをめくることが楽しいようで絵本の内容はちんぷんかんぷん。小学低学年から教科書や本を音読させても、絵やイラスト、写真だけを見ているだけ。高学年でも音読させるのだが、集中力がないのか頭に入ってこない。ただ読んでいるだけだ。 自分から本を読むことは一切ない。わたしはネットや本屋で「こどもに読書の習慣を根付かせる方法」とか「読書習慣が身につくには」とか「自分から読書をする方法」とか魅力的なキャッチコピーに誘われて、よく読ん

          こどもが自主的に読書する方法は、どこにもない

          宿題は後でいいから遊び行ってこいよ

          住宅街を歩いていると公園で子供達が楽しそうに遊んでいる声が聞こえてくるのをよく見かける。ごく普通の光景だが、わたしはいつも羨ましく思うのだ。 息子は小さな障害を持っているためか、普段から友達と遊ぶことができない。 幼稚園の頃はそうでもなかったのに、小学生になった途端、誰とも遊ばずに自宅まで一直線で帰ってくる。帰ってきたらしっかり宿題をやって、約束のゲーム1時間そのあと、習い事というルーティンの毎日。 息子が低学年の頃、何度かお友達から放課後遊びに誘われたらしいので、 わたし

          宿題は後でいいから遊び行ってこいよ

          息子に注意したら、味噌汁をすすりながら涙を流していた。

          息子はよくものや食べものを落としてしまう。よく山盛りのご飯に納豆と炒めた卵をのせるて食べるのだが、混ぜた瞬間お米がポロリ、納豆の豆がポロリと落ちる。そんだけ盛れば落ちるよなぁと見ているだけで毎日過ごしていた。 回転寿司に行ったときである。食べ終わった5枚ほど重ねて置いたお皿の上に、今食べ終わった3枚のお皿を息子は少し離れた場所から腕をいっぱいに伸ばしてのせた瞬間、上のお皿が一枚落ちたのだ。それから数分後、注文した唐揚げ軍艦巻きが回転カウンターに流れてきたら、停止する前にサッ

          息子に注意したら、味噌汁をすすりながら涙を流していた。

          教科書を読んでも内容を理解していなかった

          歴史のテストが返されたので、息子と一緒に見直しをした。江戸時代の身分について、武士、町人、百姓にあう文を4つの文章から選ぶ問題だが、全て間違っていた。その下の問題では正しい文を1つ間違えて、右隣の問題では( )にあうことばを書き、文をつくるところも1箇所間違っていた。 武士が農村山村に住むのか?百姓が運輸業を営んだのか?「幕府は(江戸)に対して城を修理するときは届け出るよう〜」そもそも幕府は江戸幕府のことなので、おかしな文章になってしまいました。 結局、教科書を読ん

          教科書を読んでも内容を理解していなかった

          目に見えない相手の想いに近づける

          時々息子に本を読ませ、どんなんだったか聞くとぼんやりしたストーリーだけ説明する。しかし、登場人物の心情など聞くとチンプンカンプンな答えが帰ってくる。 ストーリーも大事なのだが、心情はその登場人物の心の中だから実際聞いたことがないので正解はない。しかし、相手の想いを想像することでドキドキしたりハラハラしたりワクワクしながら、登場人物の想いに近づけて近づけて考えるから、答えはこうじゃね?となる。この本質が目に見えないから息子に説明が難しい。 本を読むことは、この目に見えない相

          目に見えない相手の想いに近づける

          こどもの脳がAIにハックされている

          今はお笑いを観たり、アニメを観たり、ゲーム攻略をみたり息子は全てyoutubeである。出来上がった完成形の映像を見て、脳で感じている状態が定着している。さらに息子にとって魅力的な映像が、検索せずに勝手に好きな映像を予測して次々にあらわれる。決して人間が操作をしているのではなく、アルゴリズムによって映像アイコンが変わっていくので、こどもの脳がAIにハックされている状態である。 もし自分で絵を描いた後や演奏した後、ダンスした後にYouTubeを観ると、自分だったらもっと上手に描

          こどもの脳がAIにハックされている

          算数も国語である。

          わたしも算数の文章問題はあまり好きではなかった。息子が持って帰ってきた算数テストの結果があまり良くなかったので、一緒に見直しをした。わたしと同じように文章問題が苦手なようだ。その一例を紹介します。 「さいころは向かい合う面の目の和が7になるように作られています。同じ大きさのさいころを4個組み合わせて、右のような直方体を作ります。この直方体の表面(底の面もふくむ)にあらわれる目の和として考えられる数のうち、最も大きい数はいくつですか。」という問題です。 いい大学をでている方

          算数も国語である。

          学校行かないでいいから、その時間本を読むのはどう?

          わたしはノートPCを持ち歩きながら、ほぼ毎日図書館へ行って、仕事をしたり本を読んだりして、そのついでにこどもの本コーナーで息子が読めそうな本を時々借りてきて、リビングで一緒に音読することにしている。小学低学年の頃は物語系の本を読んだあと、息子はストーリーだけは何となく説明できるのだが、登場人物たちの心情や想いも含めた関係性を質問しても、まったくチンプンカンプン。高学年の今はテストの点数が悪かった歴史系の本を借りようと思って、テストでバツが多かった徳川家康の本にした。 仕方な

          学校行かないでいいから、その時間本を読むのはどう?

          こどもを見ることは、自分を見ること

          わたしと息子は今日の小学校はどうだったか、毎日夕飯時に聞いている。だんだん大きくなると言いたいことも言わなくなるようで不安だが、いつも話してくれる内容は、Sくんが面白いことしてみんなが笑っていたとか、廊下を走っていたOくんが先生に怒られていたとか、Mくんが体育の授業で走るのが遅かったりするとKくんが太りすぎだよとか、大半が他の子の話しだ。息子自身はどうだったのか聞いても「普通だった」しか言わない。きっとだれとも話をせずにずっと他の子を観察しているのか、ほんとはいじめにあったり

          こどもを見ることは、自分を見ること

          そもそもなんでこどもに読書なのか。

          こどもになぜ読書なのか。その話をするには、たくさんの理由があると思っています。まず山極寿一さんの言葉を借りると、言語を使ってコミュニケーションをとる生き物は人間だけと言うお話をききました。他の動物は生まれてすぐに自力で立ち上がって、自分でエサを探しに行く能力があるのに、人間はそれができない。自力で生きていける動物であれば、言語は必要ないかもしれませんが、人間は言語を使わないと生きていけないくらい大事なツールなのだと言うことです。 わたしの息子は微量のスペクトラム自閉の疑いが

          そもそもなんでこどもに読書なのか。

          もっと早くに本を読んでいればよかった。

          わたしが小さい時は読書が本当に嫌いで、漫画でさえ読んでも3分と持たず飽きてしまい、他のことをしてしまう始末でした。しかしわたしはフリーランスになった30代辺りから、どう過ごせば仕事を持続することができるのか。テクノロジーの変化により今後の未来をどうこどもに伝えるべきかを考え、最近はたくさんの本を読むようになってしまいました。はじめは仕方なしに本を読んでいましたが、今では知らないことを知る楽しさを覚えてしまいました。ジャンルは初心者向けの教育、哲学、AI系、人類学、生物学、そし

          もっと早くに本を読んでいればよかった。