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学校行かないでいいから、その時間本を読むのはどう?

わたしはノートPCを持ち歩きながら、ほぼ毎日図書館へ行って、仕事をしたり本を読んだりして、そのついでにこどもの本コーナーで息子が読めそうな本を時々借りてきて、リビングで一緒に音読することにしている。小学低学年の頃は物語系の本を読んだあと、息子はストーリーだけは何となく説明できるのだが、登場人物たちの心情や想いも含めた関係性を質問しても、まったくチンプンカンプン。高学年の今はテストの点数が悪かった歴史系の本を借りようと思って、テストでバツが多かった徳川家康の本にした。

仕方なしな顔をしながら、ゴニョゴニョ、モゴモゴとそそくさと読むのである。暗記はしているのか、年数や戦い名、人物名はすぐに答えられる。が、家康と信長の想いなどの関係性や家康と秀吉の心情などを質問すると、やはりチンプンカンプン。心情や想いの関係性に関しては確かにテストには出ないところかもしれないが、その人物たちの心の中を想ったり考えたりするところが一番面白いところであるのに、ただ読んで暗記するだけである。面白くないわけだ。

自閉スペクトラム障害の場合、相手が何を思っているのか何を考えているのかをイメージしたり想像したりすることが苦手という本の内容を思い出した。対面でも会話ができないと相手の想いはわからない。ましてや本の著者や登場人物の想いなんて、そこにいないし文字しかないし、余計わからないのである。

最近息子が「学校がめんどくさいないぁ」と言ったことがあった。いつかその言葉がくると想定していたので、「学校行かないでいいから、その時間本を読むのはどう?」と言った。「だったら学校行く!」と、即答で残念である。

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