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こどもの脳がAIにハックされている

今はお笑いを観たり、アニメを観たり、ゲーム攻略をみたり息子は全てyoutubeである。出来上がった完成形の映像を見て、脳で感じている状態が定着している。さらに息子にとって魅力的な映像が、検索せずに勝手に好きな映像を予測して次々にあらわれる。決して人間が操作をしているのではなく、アルゴリズムによって映像アイコンが変わっていくので、こどもの脳がAIにハックされている状態である。

もし自分で絵を描いた後や演奏した後、ダンスした後にYouTubeを観ると、自分だったらもっと上手に描けるよとか、もっとうまくダンスしたいとか欲望があらわれる。それならクリエイション能力がついて良いのだが、息子はそんなカッコいい趣味もないし好きなことも何もない。大概は暇つぶしだったり観たいから観ているので、どうやってこの動画ができたのかなんて考えず、完成形としてみている。完成形なのでこれ以上なにも望まないし単純に面白いと思って観ている。だから見終わったら感想もなくただ終わる。
そこでわたしは息子に、ダラダラみてもいいし、観たいから観てもいいのに、クリエイション能力もついてくる便利なものがある。と伝えた。

本だ。

読むのは暇つぶしに読んでもいいし、ダラダラ読んでもいい。著者にとっては完成形としているが、文字だけなので自分の頭の中で勝手に映像にして想像しながら読むので、クリエイション能力もついてくる。本当に素晴らしいテクノロジーは本なのではないか。と思うのだが、それがなかなか息子に伝わらない。

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