息子の読書から、ひとつ学んだこと
息子が一度だけ自分から読んだ本があった。
5年生のときクラスの女の子から青鬼シリーズの単行本を借りてきた。読書嫌いの息子が、女の子から本を借りて読む。
ステキじゃないか!
と、タイプの女の子なのかな〜と思っていたが、違ったようだ。ただ単に、青鬼ゲームをやっていた影響で、おおよその内容は知っていて、さらに詳しく内容がわかるとゲームでクリアしやすいのがわかったからだ。なあーんだ。ガッカリ、、、
しかし、その本を借りている最中にコロナの影響で学校閉鎖になるというタイミングになり、本は女の子に返すことになってしまった。なので息子は自粛中、暇になってしまうので、わたしはここぞとばかり、すぐに全巻買ってきて、息子に渡した。これで自粛中は時間を有効に使えそうだなと思っていたら、
読む、読む、読む、読む、読む、読む。
あっさり、すぐに読み終わってしまったので、早く読みすぎだよ!とわたしは言った。ホントにちゃんと読んだのか、わたしは疑った。
じゃあ、内容は?
主人公の思惑は?
登場人物同士の関係性は?
青鬼はただの化け物なのか?
など質問したが、なんでも答えられるのである。
なんだ、この自信マンマンな息子の顔つき!
むしろ自分から本の内容を話しはじめる始末。自分が好きなものは、スラスラ頭に入っていくようだ。そこでわたしと息子の違いが見えてきた。
息子はゲームを早くクリアしたいがために読書したのであって、読書が目的ではない。
わたしは読書自体を目的にしていたのである。
そもそも読書は、問題を探したり、問題を解決したり、共感したり、感動したり、楽しんだりする目的があるはずなのに、わたしは目的が読書にすり替わっていて、そこをあまり意識していなかったのだ。
わたしは、息子の読書から学んだのだ。
今後わたしは、なんのために本を読むのかを考えてから読書することを試みたいと思います。(でも、読書が目的でもアリとしておこっ!)
そしてもうひとつ気づいたのは、
出版社のみなさん、すぐにゲームのネタを単行本にしてください。
こどもに読書させたい親御さんたちは、すぐにその単行本を買い与えます。
しかも全巻!大人買いします。売れます!
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