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子供から見たおばちゃんIC(インテリアコーディネーター)の存在

住宅メーカーさんに訪れるお客様やお家を建てることを決めたご家族は比較的若い世代が多いと思う。一番多いのは小学校入学前に家を建てたいというご希望だと聞いたことがある。私がお世話になっている住宅メーカーや工務店のお客様にも小さなお子様がいっらっしゃることが多い。

打ち合わせの時にはパパママの張りのある「若い声」と子供の声がひびき、なんといったらよいか、明るいエネルギーが充満している気がする。家を建てることに家族の明るい未来が見え、幸せオーラが溢れている。心地よい空間だ。
私がおお世話になっている住宅メーカーのスタッフには若い方も多く、その中におばちゃんICが混じるのだが、そこはお仕事。なんにも支障ない。
が、子供に(ついでにパパママに)ちょっと混乱を与えてしまう。

子供の世界(範囲)にいる大人はパパママ、お友達のパパママが多いだろう。そして両親のおじいちゃんおばあちゃん、近所のおじさんおばさん、幼稚園や習い事の先生などが含まれるか。
その世界感に私の年代はあまりいないのか、私に対しての呼び名や対応の仕方に困っている節がある。

私は現在54歳なのだが、仕事のため少々きちんとした格好でいる。年齢的には近所のおじさんおばさんと同じぐらいだが、普段着でないためそこに当てはまらないみたいで、「おばちゃん」なのか「お姉さん」なのか混乱するようだ。
その時には「おばちゃんとあっち行こうか」などと自ら「おばちゃん」を名乗り、先に声をかけるようにしているが、後に私に用事がある時には「おね・・・・・・おば・・・・・(困ってやめる)これ欲しい」とまたもや混乱していらっしゃる。迷ったらお姉さんでいいんだけどな。
また、お姉さんにはデレデレと甘えている子供たちもおばちゃんにはちょっと警戒心があるようだ。怖くないんだけどな。

パパママと打ち合わせしている間、子供たちはキッズスペースで遊んだり、営業や事務の方が相手してくれたりする。楽しそうに遊んでいても時々パパママが恋しくなって帰ってくる。飽きたり寂しくなったら呼びにきて遊びに誘う。
打ち合わせに集中できなくてイラッとしてくるとパパママはお子様に注意する。「今ママ(パパ)は、おね・・・桑原さんとお話してるから、あっちで遊んでて」とここでも混乱が起きている。が、さすが大人。名前で誤魔化す作戦でクリア。迷ったらお姉さんでいいんだけどな・・・。

子供が小さい頃は子供も両親も「○○ちゃんのママ」とか「△△くんのお父さん」とお互い呼び、小学校ごろになると「□□くんのおばちゃん」になってくるらしい。40代前半の知り合いも「自分のことはおばちゃんと言っている。実際おばちゃんだし」と言っていた。

40代がおばちゃん世代だとすれば50代は完全におばちゃんで、もしかしたらおばあちゃんの域に入ってしまうかもしれない。だけど、大人同士だと近しい関係でなかったらおばちゃんと呼びにくいだろう。それは子供も同じなのか。

ふと思い当たったこと。私が参加するまでの打ち合わせには、営業や事務のお姉さんしかいなかった。きっと「この場所にいるのはお姉さん」という認識でいるから急におばちゃんが参入したら「あれ?お姉さんじゃない!!おばちゃん?!え?どっち??」と脳内で混乱が起きたのではないか。そして「ママもお姉さんと言ってなかったし、なんて呼んでたっけ・・・?」と困ったのではないだろうか。
お姉さんたちは幼稚園で言うとやさしくて大好きな担任の先生、私はおそらく怖い園長先生といったところか。そりゃちょっと警戒するだろう。

真相は定かでないが、困ったらお姉さんと呼んでくれたら嬉しいのにな・・・と思う今日この頃である。そんなことが嬉しい年になってしまったのかとちょっとショックではあるが。


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