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在野で陰陽道研究をしております。厳密にいえば「平安時代中期の陰陽道の実態」と「既存の陰…

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在野で陰陽道研究をしております。厳密にいえば「平安時代中期の陰陽道の実態」と「既存の陰陽道研究の見直し」をテーマとしています。大学院史学専攻(日本史)卒。大まかにいえば平安文化とか、宗教とかの歴史です。趣味の世界では「ルパン三世」と「007(ダブルオー・セブン)」シリーズが好き。

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  • 陰陽道閑話(時々違う話)

    かつて別のブログサイトで掲載していたものを加筆修正して、こちらに再掲載しております。 なお今回からは、以前の読者さまからの提案に甘えさせていただき、一部記事は有料にさせていただきました。第1回は無料、第二回以降数回は100円で購読できます。その後は一記事300円の購読料となります。 ただし、時々御愛読の感謝の気持ちとして、無料開放する記事もよていしております。また、雑想などね日常系は基本的に無料で公開いたしておりますので、よろしければ。

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    筆者からのお知らせです

  • 頒布史料やレジュメなど(有料 無料 両方)

    資料(史料)や、過去の1日講座などで使用したレジュメのうち、公開してもいいかなというものを公開していきます。一応、レジュメをつくるのも手間をかけているので最小限ではありますが、レジュメ代をいただく事もあります。あしからず。

最近の記事

【フィールドワーク記録(10)】ナゾの「三日月」~月神社、三日月神社(岡山県笠岡市)

 今回もフィールドワークとなります。  本編である「陰陽道閑話」のほうも、ちょうど今年はNHK大河ドラマ「光る君へ」でユースケ・サンタマリアさんが怪演し、また今春中に公開される映画「陰陽師0」とも重なった事から、大河と映画とで対照的な晴明像が展開されていく、いわば「令和の晴明説話」について考えてみたいと思っています(※予定は未定、話題は違うものになるかもしれませんのであしからず)。  さて。「月」・・・その神秘性は太古より人々を魅了してやみません。また、単に神秘的だというだ

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    • 【購読料改定のお知らせ】

      購読者様 各位 お世話になっております。 さて、以前"X"(旧Twitter)において「note」に"研究支援カンパ枠"を設置したい、という旨のポストをし、アンケートをとらせていただきました。 その結果、OKに75%いただき、反対に25%をいただきました。多数決の原則から言えば、賛成多数という事になり、設置する事が実質に承認された事になるのですが、私だけでなく世間すべてが物価高騰によって、お財布事情が必ずしもよくない中、「研究費用がないからカンパをしてくれ」と言うのも厚

      • 【フィールドワーク記録(9)】小野 篁 出生伝説~東広島市(広島県)

         今回もフィールドワーク記録となり、申し訳ありません(汗)  「陰陽道閑話」についても話題をみつけて進めていきたいのですが、特別編として書いた「安倍晴明」特集で結構書いた感もあるので、もうすこし内容を吟味してから「閑話」のほうは進めていきたいと思います。  なお、「閑話」のほうには無料記事もアップする予定なので、また気になたら見ていただければ・・・と、思っております。  さて、今回取り上げるのは小野 篁(おのの たかむら)という人物についてです。平安時代というのは不思議な人

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        • 【フィールドワーク記録(8)】八反坊~備北の怨霊・その2 庄原市(広島県)

           引き続いて、広島県東部「備後地方」の北部・・・すなわち「備北」と呼ばれる地方にある怨霊ゆかりの地について御紹介いたします。  こちらは良く知られている所ですが、実はそれはインターネットが普及してからの話で、それまでは地元の人もあまり詳細を話そうとしなかった場所。それが「八反坊(はったんぼう)の祠」です。  これは全国の怨霊伝説を調査すると出てくる事があるのですが、「怨霊」として恐れられ、またその場を”怨霊の力の宿る場所”と定め、憎き相手を呪ってやろうと呪詛の場にされるが、

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          無料記事 陰陽道閑話【特別編】安倍晴明 シリーズ引用・参考文献 一覧

          【参考文献/使用書籍 一覧】2023.10.15更新〈史料〉 藤原実資『小右記』             (岩波書店『大日本古記録』/臨川書店『増補 史料大成』) 藤原道長『御堂関白記』     (岩波書店『大日本古記録』) 藤原忠平『貞信公記』      (岩波書店『大日本古記録』) 藤原師輔『九暦』        (岩波書店『大日本古記録』) 藤原行成・藤原経信『権記/帥記』 (臨川書店『増補 史料大成』) 藤原経頼『左経記』       (臨川書店『増補 史料大成』)

          無料記事 陰陽道閑話【特別編】安倍晴明 シリーズ引用・参考文献 一覧

          【フィールドワーク記録(7)】火村霊神~備北の怨霊・その1 庄原市(広島県)

           「陰陽道閑話」の安倍晴明編がひと段落したので、たまっていたフィールドワークの記録をしばらく書いていきたいと思います。  今回は「祟り」と「祟り神」について取り上げたいと思います。備後地方(広島県東部)の北部=備北には二人の「祟り神」が今も祀られています。その一つ「火村霊神」について御紹介いたします。

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          陰陽道閑話~【番外編】 安倍晴明 (7)-2  [最終回]その2

           もういい加減に終わらなければならない「陰陽道閑話」番外編の「安倍晴明」特集。足掛け3年目という過去に例を見ない大長編になってしまっており、読者の皆様には誠に申し訳ありません。  ただ、「安倍晴明」という人物を見ていく際、晴明ひとりだけの人生を見ても彼の存在意義、何故に突出した存在となったかを考えるのは難しいなぁ、と思うのです。  安倍晴明という人物を見るには、彼の活躍した平安時代中期における陰陽道の実情や、それに従事する陰陽師がそういった状況下に置かれていたかを押さえなけ

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          陰陽道閑話~【番外編】 安倍晴明 (7)-1  [最終回]その1

           ずいぶんと長らくお待たせいたしました。なんと2023年になってしまいました。予定では2021年中になんとかするハズが、2022年をまたいで年が明けてしまいました・・・。  毎度ながーい文章を書いているので、そろそろ「まとめろや」という所でしょう。特別編である「安倍晴明」はこの第7回で一旦終わらせたいと思いましたが・・・これまた終われる気配もないので第7回を2つに割りたいと思います。今回は「最終回その1」です。これまでの「総まとめ」的な内容になっていますが、お許しください。

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          年表作成に当たって参考にした文献

          林 淳 『近世陰陽道の研究』(2005,吉川弘文館) 土屋宗一 「明治時代の陰陽師-若杉家文書からみる陰陽道取締本所の活動ー」 (2021,『ICU 比較文化』53号) 土屋宗一 「明治期における陰陽道の教育機関「易学講究所」構想について」 (2018,『ICU 比較文化』 50号) 遠藤克己 『近世陰陽道史の研究 新訂増補版』(1994,新人物往来社) 村上浩三/梅田千尋(解説) 「陰陽道と歴代組」(2021年,林 淳編『新陰陽道叢書』第5巻 特論に所収) 大日本

          年表作成に当たって参考にした文献

          明治期から現代までの土御門家の年表です

          これは以前、福山リビングカルチャー倶楽部で行った1日講座のレジュメの一つとして作ったものです。 明治の新時代を迎えてから、令和の今にいたるまでの大まかな足取りを年表にしております。 年表を見ればわかると思うのですが、いわゆる「陰陽道禁止令」と言われる「天社禁止令」が”明治3年(1870)の閏10月”という、中途半端な時期に断行されたか。これは明治新政府の”計画的犯行”ともいえるでしょう。  すなわち、当初は造暦のノウハウを持っていなかった明治政府は、一旦土御門家にその役目

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          明治期から現代までの土御門家の年表です

          【フィールドワーク記録(6)】忠春神社~黒住教の礎 久米南町(岡山県)

           ご無沙汰しております。季節は既に春から夏へと変わりつつありますが、如何おすごしでしょうか。  先日お知らせしたように、本編である「陰陽道閑話」のほうは初秋を目標にして書き進めていく訳ですが、なんかしらの記録は挙げておいた方が良いかもしれないと思って、フィールドワーク記録をアップする事にしました。  フィールドワーク記録は陰陽道に限らず、個人的に興味を持って行った場所について紹介し、あわせて色々と思索してみるものなので、「閑話」よりかはアップしやすいのです(白状)。  今回

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          再開のメドは初秋ころか?

          ずいぶんとご無沙汰いたしております。 なにやら色々と忙しく、ゆっくりとnoteに向き合える時間が取れずに今に至っております・・・。 『陰陽道閑話』も、特別編で安倍晴明特集をやっておきながら最終回予定である第7回を書かず・・・フィールドワーク記録も怠りがちになり・・・。 現段階の見通しとしては、8月あたりには向かい合えるようになると思います。そこから書いて、なんやかんやしてアップとなりますから、初秋ごろにまたご覧いただければ、と思います。 フィールドワーク記録は出来るだけ

          再開のメドは初秋ころか?

          停滞しておりますが・・・

          ご無沙汰いたしております。 現在、稀にみる多忙期のため万事停滞しております。 現段階では6月いっぱいまで優先すべき予定があるので、こちらのほうはまだ停滞するかと思われます。 フィールドワーク記録やちょっとした話題を突発的に公開する事もあるかもしれません。その時はお知らせします。 ですので、まことに申し訳ありませんが、しばらくお待ちいただければと思います。 取り急ぎ、お知らせまで。

          停滞しておりますが・・・

          陰陽道閑話~【番外編】 安倍晴明 (6)

           ようやくの投稿となります。前回からずいぶんと時間が経ってしまいまして・・・失礼いたしております。  さて、本年が生誕1100年であったことから集中的に書いてきました「陰陽道閑話」の番外編、安倍晴明特集もそろそろ終わらせとかなければなりませんね。  まったくの新参者であり、年齢的に遅咲きであった安倍晴明が陰陽道の世界で急成長を果たしたか。それについて書いている途中でしたね。その続きから書いていきます。 【なぜ活躍したのが晴明達だったか】 (2)陰陽道を取り巻く環境 文章家

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          陰陽道閑話~【番外編】 安倍晴明 (6)

          ようやく、再開。

           ようやく多忙期を一つ越えましたので、連載がとまっている「陰陽道閑話」の特別篇(番外編)である安倍晴明シリーズの第6回(おそらく最終回)を書いていき、投稿したいと思っています。予定としては年内にはアップ出来れば、と思っております。  お知らせいたしておりますように、基本的には不定期更新なのではありますが、あまり怠けずに、できる限り積極的に更新をしていくつもりではありますので、引き続きよろしくご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

          ようやく、再開。

          【フィールドワーク記録(5)】香川県の陰陽師関係地 その2 安倍有政の墓、香川甚太夫関係地〈香川県〉

           久々のフィールドワーク記録の投稿となります。本編のほうも含めて万事停滞しており、誠に申し訳ありません。日頃の生活の片手間でやっているものですので、なかなか時間が作れませんでした。  さて、今回も前回に引き続き香川県の陰陽師ゆかりの地をご紹介していきたいと思います。  実をいうと今回ご紹介する場所は、厳密に言えば・・・現地にちゃんと行ったことがありません。しかしながら、地域の有志の方々によってネットで発信されていた事により知る事の出来たもので、いずれちゃんとしたフィールドワ

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          【フィールドワーク記録(5)】香川県の陰陽師関係地 その2…