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医療機関では効果が出にくい方法を指導されることの多い、肩のインナーマッスル

本記事では、
1.肩関節を支えるインナーマッスルである棘上筋の役割について説明します。
2.実際に私が経験した上で、最も簡単で、効果があった姿勢不良時における棘上筋のリハビリトレーニングの方法について説明します。

いつもご覧頂きありがとうございます。
今回も前回に引き続き、肩のインナーマッスルである棘上筋のトレーニング方法についてお伝えします。

前回の記事。棘下筋、小円筋編



1.棘上筋の作用について


棘上筋は、小円筋、棘下筋、肩甲下筋とともにローテーターカフと呼ばれる、肩関節を安定させるインナーマッスルです。

三角筋とともに肩関節の外転動作に関わります。
肩関節が外転する時は最初の15〜30度ぐらいまで棘上筋が働き、その後三角筋が働く形になります。

棘上筋の腱板は損傷しやすい他、インピンジメント症候群、五十肩、亜脱臼の原因になる筋肉として知られています。

2.大多数の医療機関などで指導されている効果のでない方法


効果の薄い方法

上記の方法は大多数の医療機関や、web上で指導公開されることが多い棘上筋のリハビリ方法です。

実際、やってみればわかると思いますがこの方法では殆どの力が三角筋と腕に入ってしまい棘上筋には全くアプローチできません!

また他のローテーターカフのトレーニングにも言えるのですが、インナーマッスルにおける初期段階のリハビリにはチューブなどの負荷はいらないと思います。
(殆どが代償になってしまう為)

3.私が教わった最も効果的な方法

①手のひらを外側に開く(上腕の外旋)
この時、重要なのは肩が丸まっていると棘上筋は作用しないので肩をはる事です。
若干肩を後ろに引く感じだと作用しやすい。

スタートポジション後ろ
スタートポジション横

②肩を下から15〜30度の角度まで外転させ5秒ぐらいキープする。
この時あまり上げすぎると三角筋に作用してしまうので気をつける。
スタートポジションに戻してこれを数回繰り返す。

上手く刺激が入っている時は、逆の手で肩のあたりを触ると、棘上筋が動いているのがわかります😃

外転後キープポジション

4.まとめ

今回は棘上筋のリハビリトレーニング方法をお伝えしました。
私にこの方法を教えてくださったのは、脳梗塞などの神経セラピーを専門とするリハビリ施設の理学療法士の先生です。

先生によると日本の理学療法の教科書に載っているリハビリ方法は、古いものが多く、それら効果がない方法をそのまま指導している療法士や施設が殆どだそうです。

今回の棘上筋もそのひとつです。

今後も古い効果がないトレーニング方法でなく、効果的なやり方を紹介していきます。

肩関節、特に棘上筋は損傷が多い場所なので、痛みなどがある場合にはまず病院で検査をしてください。
画像などで異常(器質的異常)がない場合はリハビリが有効なことが多いです。
また五十肩など症状が酷い場合は代償として他の筋肉の硬直や関節異常などトレーニングだけでなく専門的な手技が必要となります。

効果的なリハビリの深い知識がある施設、理学療法士さんに出会えるといいですね。
(なかなか見つけるのが大変ですよね)

よければスキ頂くと嬉しいです😆



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