見出し画像

ゲストハウスに泊まろう その6 まとめ

6篇にわたってのゲストハウスに泊まろうシリーズ
今回で無事完結です。

都内のゲストハウスへ泊まり、人に会い、街を知る。
結果的にはCITANに宿泊し、日本橋のという町のこと、東京のこと、
そして日本の現状のことまでも理解を深めることができた旅となった。

はじめは、以前紹介した”シュウヘイ”と行くはずだったんだけど、
残念ながら彼は体調不良のため、急遽ひとり旅に。

________________________

・・・この話はその5の続きから。


朝は9時に起き、楽しみにしていた朝食の時間。
入り口横の、外の席で気持ちよく。
コーヒーとモーニングプレートをお願いし、Reneと今日1日をどんな日にしようかなんていろいろな話を。

そうこうしているうちにモーニングプレートが。
パンはクロワッサンを選んだ。

美味しそうでしょ?

フレッシュな野菜に、きっと手作りのドレッシングをかけて
グリルのソーセージと半熟の目玉焼き、ポテトに粉チーズをかけて
そしてクロワッサンはバターの香りがしっかり効いていて美味しかった。

Reneも”Oishi-ne!”と言っていた。

これらを食べ終える頃、クルーザーに乗った一人の男性がCITANへ。
着くや否や、僕らの横でなにやらビジネスの電話をしている。
なにやら建築、建物関係の話だ。
電話を終えたら、一人のスタッフにすぐやるべきタスクの話を。。

ちらっと顔を見たら、見覚えがある。

ぁあ、まさか会えると思っていなかった。

Backpackers' Japan 代表の本間さんだ。

地下のバーのカウンターに座り、他のスタッフさんと話をしている時であったが
声をかけさせていただいた。

23歳で起業し早10年、自分からすれば憧れの人だ。
厚かましく、一緒に写真を撮ってもらった。

https://note.mu/aidutaka

7月に大阪にOpenする新しいホテルの話や、今後の動きなど
ほんとものの5〜10分ほどではあったと思うが、
簡潔に話をさせていただいた。

貴重な時間だった。
次に会うときは本間さんの考えが伺えるような話がしてみたい。


そして、CITANをあとにして、
Reneと浅草へ。


ところで、この旅で久々に電車に乗ったのだが、CITANから最寄り駅
馬喰横山駅から浅草までは3分ほど。

あっというまに着いた、早速雷門や浅草寺の写真を撮るRene

煙をくぐり、境内を一周。
Reneは手短に写真やその雰囲気を楽しんだらしく、
僕に、 "Do you have somewhere you wanna go?" と、

次への目的地を考えながら少し歩き、思いついた場所が。

中目黒にある、
STARBUCKS RESERVE ROASTERY へ。

浅草から電車で50分ほどかかるが、時間は十分にあった。
Reneにわがままを言って行くことに。

中目黒駅から歩いて10分ほどで着く。

休日となると、ディズニーのアトラクション以上の待ち時間となるようだが、
僕らは15分ほどで入店できた。

コーヒー好きの僕だが、魅力のある建物やデザインにも興味があり、
2月にオープンしてから機会があれば来たいと思っていた。

やはり世界のスターバックス。
コンセプトやデザイン、スタッフさんの対応が素晴らしい。
そして、なにより働く人たちが皆楽しそうだった。



建物中央にそびえ立つ、凹凸のついた銅板が張られたキャスクが目を引く。
その凹凸は全て手で打ったものらしい。

フロアは吹き抜けとキャスクを中心にした4フロアに分かれていて、
1Fはコーヒーやケーキ、パンを
2FはTeavana、ティーを頼むことができる。

壁一面にカップが埋め込まれたデザイン。
フォトスポットにもなる。

つづいて3Fはバーが。
今回は3Fについてはあまりゆっくり見ていない、が
次回はバーカウンターでお酒をいただきたい。

4Fは、3Fにもあるが六本木ヒルズも見える広いテラス席が。
僕らは4Fのテラス席を確保した。
ここまで上がってこないと席が空いてなかったこともあり。

この場を後にする時、Reneとはお別れとなる。
その前にゆっくりお話ができる場を、と思いここに来た。
頼んだのは
”Iced Macchiato Con Crema”

シナモンとクリーム、エスプレッソがいいバランスだった。
そして、Reneのこれまでと僕らのこれからについて話をした。


テラス席で1時間ほど和やかな時間を。

テラス席に差し込む暖かい風と陽の光が
春の終わりを感じさせた。


このリザーブロースタリー横には桜並木のある目黒川がながれていて、
少し前の桜の季節にはかなり雰囲気が良さそうだった。

ここもまた、大切な人と来てみたい場所になった。

リザーブロースタリーをあとにして帰路へ。

________________________________________________


帰りの中目黒駅へ歩きながら、
ふと、Reneが日本人に対しての「なぜ?」を僕に訴えかけてきた。

”なぜ日本人はガイジンと話すのが苦手なのか”
”なぜ [No Foreigners]の表記がある飲食店があるのか”
などなど、、

いち日本人として、耳の痛くなる話だった。

この手前2週間日本を旅してきた彼にとって、
僕が最初にできた日本人の友達だったらしいが、
それまでは町の人と話をしようとしても、
敬遠されて友達ができなかったらしい。

そんな寂しい思いをさせてしまっていた事実に
日本人を代表して謝りたかった。

5年前の留学時から僕は思う、
これこそが日本人のもったいないところじゃないかな。


閉鎖的な国であることから、他国にはない
独自の素敵な文化や伝統があることはとても大事なこと。
日本文化の美しさや奥深さはお金には変えられない貴重さがある。

だけど欠点が、国際交流力、コミュニケーション能力のなさ。
国際コミュ障とも言ってしまえるよね。

素晴らしい文化や環境があるにも関わらず、
売り手や販路がない国。

お店に例えるならば、
素晴らしい商品があるにも関わらず、売るための術がなければ
売り場の数すらごくわずかな状態。
素晴らしい在庫を腐る程抱えているのに、出品の仕方もわからない。

かなり上から目線に聞こえるかもしれないけど、
こんな状態に等しい。

英語を喋れないことが大きな壁であることは否めないが、
海外の人へ、日本での滞在を楽しく充実して過ごしてもらえるよう、
その配慮ができたらなと思う。

特に僕らの若い世代には、海外の人たちに苦手意識がない人が多くいるはず。
自らの生活のために目の前の仕事し、日々を暮らすのもいいけど、
海外の人たちから見た今の日本の情形に
少し目を向けてみてもいいのではないかと思う。

話が少しそれるけど、
都内の電車の中でよく見かけるCMがある。

キャッチコピーからして、僕のお気に入り。

こんな風に、どんな人でも海外からのお客さんにおもてなしができる、
そんな景色が当たり前になればもっと国や地域は良くなる。

今回僕が滞在した日本橋という町。
ここにはもうその景色や文化が定着しつつあるように感じた。

その景色や雰囲気、空気感みたいなものを感じることができただけでも
この旅や、旅での出会いに意味を持たせることができる。

少し長くなったが、今回の「きり旅」では
町、人、時間、文化、などなど
あらゆるものに恵まれた旅になった。


さて、次はどこへ行こう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?