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金のおさら 【35/1000*絵本】

ちょっと大人っぽさの雰囲気があるなと思って選んだ絵本。

「金のおさら」バーナデット ワッツ(著)、Bernadette Watts(原著)、福本 友美子(翻訳)

【内容】
イザベルは、なかよしのエリーとにんぎょうのいえでよくあそびます。エリーのにんぎょうのいえは、とてもりっぱです。なかでも、だいどころのかべにかかっている小さなおさらは、金色にひかって、なんてきれいなんでしょう!イザベルはうらやましくなりました。

【感想】
絵は海外の雰囲気があるタッチで描かれている。話は、子どもたちが遊んでいる中で、つい羨ましさと出来心で小さなお皿を盗んでしまうことからはじまる。もちろん最初は欲しくって出来心で盗んでしまうんだけど、ポケットに入れた金のお皿が重く感じたり、家に帰ってからは見ない様にしようと埋めたりするけれど、後ろめたさが彼女を苦しめます。

イザベルは正常な判断力と理性があったからこそ、ついにお母さんに告白。すると母親は、きちんと自分で返しに行くことと謝ることを促します。母親は娘を見送った後、相手のお家に事情を話し見守る。なんと礼儀があって思いやりのある行動でしょう。このあたりは、本当に信頼をもった親子関係だからこそ叶うように思う。そして相手のお宅も彼女を許し、友達とも仲直りし以前と変わりなく仲良く遊びます。

子どもの遊びの中のいざこざはあるあるだし、親子、親同士の関係でもあるあるな出来事。問題解決方法の見本、しつけや教育的にもとても素晴らしい絵本でした。

【絵本のキーワード】
友達 友情 盗み 仲直り 教育 親子の関係 信頼 遊び 

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小さい頃、わたしはあまりおもちゃを持っていなかった。ゲームはもちろん持っていなかったし、玩具類もほぼ持っていなかった。

何をして遊んでいたんだろう??と思い浮かべると、わりと外で遊んでいたように思う。

近所に広場があるので野球とかやっていた。あと、いとこがゴルフとゲートボールを合体させたみたいな遊びを開発して「ゴルダン」と名づけ、そのゲームをしていたり。家の中でもかくれんぼとかしていたし、あまりおままごとチックな女子らしい遊びをしていなかったなぁ。

なので、絵本のようなドールハウスや「シルバニアファミリー」みたいなのとは縁がない。やたらといっぱい集めないと満足できないやつなんて集め出すとキリがないよな〜と思う。そりゃ絵本の登場人物みたいに、子どもだったら友達の持っているものが羨ましくなるだろうし、自分のと比べてしまう感情が沸き起こるだろうよ。出来心で持って帰っちゃう誘惑にも負けるのもなんとなくわかる。

あるあるに遭遇する前に、親のしつけが重要になるだろう。絵本のようなトラブルが起こってしまった時にも、正しく導くことができるかも大切。

話は変わるが、同じ玩具でもレゴブロックは最強にクリエイティブ脳を鍛えられ、子どもの想像力次第でいくらでも可能性が拡がるなと思っている。ここ最近ですごく感心して子どもの想像力っておもしろいなと思ったのがコチラの投稿。

レゴ、マジに楽しそうだし絶対オススメと思った!

上記とは違う例なんだけど、ある日、親御さんが娘がニンテンドースイッチを工夫して作ったと投稿していたのだ。それは、ダンボールや紙とかで作ったスイッチ風のおもちゃ。その親御さんは多分高額なおもちゃを与えないという教育方針なんだと思う。ちなみにどちらもクリエイティブ職な両親に習って、想像力と工夫がすごい!と思った次第。

最近はおもちゃひとつでもいじめにつながったりもするし、高額なおもちゃも持つ持たないでも難しい局面はあるだろうけど、子どもは意外とたくましいかもしれない。



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