太陽

あなたはわたしを1日中守ってくれない
半日でわたしの目の前から消えてしまう
あなたが暗闇からわたしを守ってくれたことなんか一度たりともなかった
強いて言えば月
彼は暗闇にいるわたしを照らしてはくれるけど
その光は冷たいのよ、まるであざけるかのように笑うの
あなたみたいなあたたかさに満ちてはいないの
わたしはあなたがいないと落ち着いて寝れもしない
あなたがわたしの真上にいるとき、わたしは1日の中で一番落ち着いていられる
だんだんそれが当たり前に感じられるようになったとき、
いつもあなたは消えていくの、わたしの視界から消えていくわ
それもゆっくりと、不安を与えるかのように
あなたは見たことがないから知らないでしょうけど
あなたが消えた後のわたしの精神はずたずたよ
暗闇は引き裂かれた心を元に戻してくれはしない
ただひたすら待つしかないの、あなたを
その時間はいつもひどく長く感じられるけど、
でもわたしは待つわ
なぜならあなたが絶対戻ってくるってことを知っているから
暗闇に長く耐えてやっと、視界にあたたかい光が差して
あなたは顔を出してまたわたしを包んでくれるの
光が、あたたかい光がわたしを、辺りを照らし始めるころには
わたしはあなたの元で穏やかに寝息をたてている

もうどこにもいかないでね

#詩 #散文詩 #不眠 #うつ

ありがとうございます。サポート代はマイク等の機材費の足しに使わせていただきます。環境が整えば音声作品を投稿する予定です。