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きりえやいろはがるた⑦「とんできにいるなつのむし」

「きりえやいろはがるた」(2007)より

と「飛んで気に入る夏の虫」
(とんで きにいる なつのむし)

〈解説〉

しだいに消えゆく朝靄の中、初めての地上を飛びながら羽化したての夏虫は思う。

「いいぞ。今度のこのからだ。さなぎの前とは全然ちがう」

ネタ・画・解説/高木亮(きりえや)


〈追記〉
この絵では颯爽と飛翔してるかのごとく描いたけど、実際はこの手の甲虫は飛ぶのが下手です。
お尻が重そうにひょろひょろ飛んで、そのまま壁にぶつかりそうだったので思わず手を貸そうとしたら顔に衝突されたことがあります。いてえよ。


飛んで火に入る夏の虫(とんでひにいるなつのむし)

明るい灯火を慕って寄ってくる夏の虫は、けっきょくは火のなかに飛びこんで死んでしまうことから、自分から進んで危険や災難に飛びこもうとすることをいう。

〔類〕愚人夏の虫飛んで火に入る/手を出して火傷(やけど)する/飛蛾(ひが)の火に入る如(ごと)し/我と火に入る夏の虫

(集英社『会話で使えることわざ辞典』より)

〔会〕「きてやったぞ。早く人質を開放しろ」「ふはははは。まんまと罠にかかったな〇〇仮面。飛んで火に入る夏の虫とはキサマのことだ!」
(※リンク先の会話例が不穏なネタだったのでこちらは僕が書きました)

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