きりえや(高木亮)

イカ耳のきりえ画家。お話やマンガもかきます。 妻とうさぎと鳥と一緒に多摩川べりで暮らし…

きりえや(高木亮)

イカ耳のきりえ画家。お話やマンガもかきます。 妻とうさぎと鳥と一緒に多摩川べりで暮らしています。

マガジン

  • きりえやいろはがるた【きりえと文】

    どこかがちがう、おかしなかるた。 パロディ系作品の原点です。 もじりすぎてる札もあるので、元ネタの説明を最後に加え(※引用元:集英社『会話で使えることわざ辞典』ほか)、うっかり役に立つページにしました。

  • ねこペティremix【きりえ・詩・エッセイ】

    「ねこと食べ物」の組み合わせによるきりえと詩。きりえや版『キャッツ』みたいなん。再掲載に合わせ新作エッセイを添えました。

  • どうぶつほらばなし〜ほかすこし長めの文など

    すこし長めの文章がついた新作や未発表作品はここにまとめています。内容的に文章=絵あるいは文章>絵な作品です。

ストア

  • 商品の画像

    2024卓上カレンダー「きりえや偽本図書館」※ケースなし(発送10/15~)

    ※毎年お求めくださっている方用の、ケースなし商品です。 偽本ブックカバーの内容を、あらすじやツッコミまでふくめコンパクトに纏めた「読んで楽しい」卓上カレンダー。 10月発売の新刊『きりえや偽本図書館』で登場した新作偽本※が美麗カラーでお手元に。 今回は全...
    770円(税込)
    きりえや ONLINE SHOP
  • 商品の画像

    2024卓上カレンダー「きりえや偽本図書館」(発送10/15~)

    偽本ブックカバーの内容を、あらすじやツッコミまでふくめコンパクトに纏めた「読んで楽しい」卓上カレンダー。 10月発売の新刊『きりえや偽本図書館』で登場した新作偽本※が美麗カラーでお手元に。 今回は全ページオフセット印刷+手切りで制作。 「図書館エンブレム...
    880円(税込)
    きりえや ONLINE SHOP
  • 商品の画像

    2024卓上カレンダー「きりえや偽本図書館」※ケースなし(発送10/15~)

    ※毎年お求めくださっている方用の、ケースなし商品です。 偽本ブックカバーの内容を、あらすじやツッコミまでふくめコンパクトに纏めた「読んで楽しい」卓上カレンダー。 10月発売の新刊『きりえや偽本図書館』で登場した新作偽本※が美麗カラーでお手元に。 今回は全...
    770円(税込)
    きりえや ONLINE SHOP
  • 商品の画像

    2024卓上カレンダー「きりえや偽本図書館」(発送10/15~)

    偽本ブックカバーの内容を、あらすじやツッコミまでふくめコンパクトに纏めた「読んで楽しい」卓上カレンダー。 10月発売の新刊『きりえや偽本図書館』で登場した新作偽本※が美麗カラーでお手元に。 今回は全ページオフセット印刷+手切りで制作。 「図書館エンブレム...
    880円(税込)
    きりえや ONLINE SHOP
  • 商品の画像

    2024きりえやカレンダー「ユメのあとさき」(10/15発送開始)

    2024年カレンダー。 一本のナイフから生まれた黒猫・ユメが季節を、色の中を駆け抜けます。 最終ページにミニポスターときりえ型紙2種類(「伸びるユメ」「ナナさん」)のおまけ付き。 バラエティに富んだ12枚+αのきりえがあなたの一年を彩ります。 今回は例年より...
    1,320円(税込)
    きりえや ONLINE SHOP
  • もっとみる

最近の記事

  • 固定された記事

noteはじめました

はじめまして。イカ耳のきりえ画家、偽本作家の高木亮といいます。 「きりえや」は、もともとイベント参加時に自分でつけたブース名だったのですが、まわりから「きりえやさん」と呼ばれることが多くなり、いまでは名前か屋号か自分でも分からなくなりました。我ながらいいかげん。 街の「八百屋さん」とおんなじで、野菜扱いの代表などではありません。 著作や雑誌等へ載せるときの名義は、本名のみにしています。 大昔のデビュー作で盛大に誤植されたためペンネーム疑惑がありましたが、亮が本名です。

    • きりえやいろはがるた⑧「ちわわあらそえず」

      ち「チワワ争えず」
(ちわわあらそえず) 〈解説〉
 これを人間に直して考えれば、巨大ロボット大の同類と対峙していることになる。 
よほどの蛮勇でもないかぎり、争えずとも無理はない。
 ネタ・画・解説/高木亮(きりえや) 〈追記〉 ちなみに始終ふるふるしているのは彼がチワワだからで、ビビっているわけではない。 ちっちゃい犬種のほうが武闘派の子が多い気がします。気の長さと体長の長さとの相関関係を、イギリスの研究機関あたりが調べてくれないかしら。 血は争えない(読み)チ

      • ねこペティREMIX#9「たけのこ」 (エッセイ「シェルター」)

        「たけのこ」 (Bamboo shoot)
 おじさんが
 だんちのやまから 
とってきた
 けぶかいやつが
 おかいどく とっととうれて
 ほしいわけ 
ひるねのばしょが
 せまいのよ 今回登場したねこ:フウ
 18歳メス。八百屋の看板娘でおじいさんと二人暮らし。お釣りザルの下のダンボールが定位置。 「シェルター」 今はもうない店だけど、住んでる街に昔、おじいさんがひとりでやっている八百屋があった。 どうも猫好きらしく、平らに敷かれたダンボールの上にはいつも、売り

        • 【超短編小説】浦島(『ねこにまつわる10のはなし』より)

          箱の中から吹き出す白煙に全身を包まれた太郎。 すっかり煙が去った後そこに立っていたのは、腰の曲がった白髪の老人だった。 太郎が亀を助けたあの日から、百年の月日がたっていた。 これは、なんの罰なのだろう。 この罰に見合う罪を、私が犯したということなのか__。 にわかに遠くなった目で呆然と海原を見つめていた太郎の手がふいに重くなる。視線を手元の箱に移せば猫。どこからか走ってきた猫が空箱の形に四角く収まり、だまってこちらを見上げていた。 何故猫が玉手箱に入ってきたか。何かの使い

        • 固定された記事

        マガジン

        • きりえやいろはがるた【きりえと文】
          8本
        • ねこペティremix【きりえ・詩・エッセイ】
          9本
        • どうぶつほらばなし〜ほかすこし長めの文など
          5本
        • プロレスの絵本【レスラー談話集】
          7本
        • 【4コマまんが】スナバン
          7本
        • おうちできりえレッスン【きりえ図案・型紙】
          1本

        記事

          【プロレスの絵本】第7話 主人のいうことを全く聞かない荒くれ魔法使い バッドガイ“スミス”ジーニー談

          千年ぶりにランプから呼び出され、最初にしたこたぁ 主人の首絞めることだった。 「俺様を自由にすること」 それがヤツの最初で最後の願いよ。 もちろん俺様が言わせたんだがな。 感謝はしてるが、俺様を蘇らせたのがヤツの運のツキだったな。 この国はいい。 食いもんはうめぇし、ネエチャンもきれいだ。 俺様は今、そう、 フリーダムってヤツを満喫してるのよ。 リングに立つのは、千年分なまっちまった体の そう、リハビリみたいなもんだ。 本調子にもどったら、 世界征服でも何でもしてやるぜ。

          【プロレスの絵本】第7話 主人のいうことを全く聞かない荒くれ魔法使い バッドガイ“スミス”ジーニー談

          【4コマ】スナバン第7話 「スナバンと歯車ダンの巻〈後〉」

          〈前回のあらすじ〉 元いた時計から飛び出し自由になった歯車ダンは、転がりついた砂場でタバコをポイ捨てし、スナバンとトラブルになるのだが……。 〈おまけ資料館〉

          【4コマ】スナバン第7話 「スナバンと歯車ダンの巻〈後〉」

          きりえやいろはがるた⑦「とんできにいるなつのむし」

          「きりえやいろはがるた」(2007)より と「飛んで気に入る夏の虫」
(とんで きにいる なつのむし) 〈解説〉 
しだいに消えゆく朝靄の中、初めての地上を飛びながら羽化したての夏虫は思う。
 「いいぞ。今度のこのからだ。さなぎの前とは全然ちがう」 ネタ・画・解説/高木亮(きりえや) 〈追記〉 この絵では颯爽と飛翔してるかのごとく描いたけど、実際はこの手の甲虫は飛ぶのが下手です。 お尻が重そうにひょろひょろ飛んで、そのまま壁にぶつかりそうだったので思わず手を貸そうとし

          きりえやいろはがるた⑦「とんできにいるなつのむし」

          ねこペティREMIX#8「わらびぜんまい」 (エッセイ「かくれひとでなし」)

          「わらびぜんまい」 (Bracken and Osmund shoot) まちそだちだからな
 やまのものなど しらないが
 にがみばしった ものどうし 
シンパシィなら かんじるぜ 今回登場したねこ:ボス
 年齢不詳(8~10歳?)オス。群れのリーダーではないが、そのふてぶてしい態度から誰もがそう呼ぶ街の顔。 かくれひとでなし いつだったか。 子ども時分なのは確かだけれど、父に連れられ山菜採りに出かけたことがある。 どこかも分からぬ山の中、採るべきものの特徴と入

          ねこペティREMIX#8「わらびぜんまい」 (エッセイ「かくれひとでなし」)

          【短編小説】ケのおんがくたい

          1 あるはれたひのいなかみち。 「とっととあるかねえか、こいつめ」 むちでたたかれたろばのおしりから、ふゆげのかたまりがごっそりとぬけおちました。 かいぬしにつれられ、さってゆくろばのせにむかい、じめんにのこされたろばげがこえをかけます。 「さよなら、わたしのやどぬし。そのかいぬしはろくなやつじゃないから、はやくわたしみたいにぬけだしたほうがいいわよ」 こうしてじゆうになったろばげはまず、まえからいってみたかったブレーメンのまちへとむかうことにしました。ろばげはおんが

          【短編小説】ケのおんがくたい

          【プロレスの絵本】第6話 重力無視の空中殺法「フライングハイ」スカル仮面談

          どんな高いとこから飛んでも、恐かないさ。 コツがあるんだ。 相手の目を見て、飛ぶんだよ。 一度目が合っちゃえばそこに道ができる。 そうなったら向こうも簡単には逃げられない。 あとは公園のターザンロープと同じさ。 ただ足を離せばいい。 簡単だよ。今度やってごらん。 え、無理? そう。 気をつけるのは、いつまでも見続けないこと。 お互い目が離せなくなって、 そのまままっすぐ頭ごとぶつかっちゃう。 たまに「ごっつんこ」するときがあるのは、 そういうわけなんだ。 ※週替りでレスラ

          【プロレスの絵本】第6話 重力無視の空中殺法「フライングハイ」スカル仮面談

          【4コマ】スナバン第6話 「スナバンと歯車ダンの巻〈前〉」

          〈おまけ資料館〉

          【4コマ】スナバン第6話 「スナバンと歯車ダンの巻〈前〉」

          きりえやいろはがるた⑥「へびににらまれたらかえる」

          「きりえやいろはがるた」(2007)より へ「へびに にらまれたら かえる」
(蛇に睨まれたら帰る) 〈解説〉 
先人はいった。
男には負けると分かっていても、戦わねばならないときがあると。
そのときを迎えるまでは意地を張らず退却を決めるのもまた一つの勇気である。 ネタ・画・解説/高木亮(きりえや) 〈追記〉 「だがそれは今日じゃない」構文。アメリカ映画でたまにありますよね。 使われるシチュエーションは、たいてい決戦前の演説とかで、これとは反対なんだけど。 ちなみに

          きりえやいろはがるた⑥「へびににらまれたらかえる」

          ねこペティREMIX#7「つくし」 (エッセイ「SF」)

          「つくし」 (Horsetail) そらをめざして
 のびるゆび
 ここまでおいでと 
とびこした つぎのひ
 くやしかったのか
 ばいにのびてて 
おなかをなでた 今回登場したねこ:ユメ
 2歳オス。好奇心旺盛でいらんことしい。 SF 何年たってもつくしの姿にはちょっとした違和感を覚える。 ひなたのみどりの中に立つ肌色の棒。 雨上がりの朝見慣れた散歩道に急にきのこが生えている、それに近い違和感だ。 色だけじゃない。 姿かたちもまわりの草の文法とはまるで違う。 シ

          ねこペティREMIX#7「つくし」 (エッセイ「SF」)

          【プロレスの絵本】第5話 試合会場実況中継「フィニッシュホールド」

          ※週替りでレスラーや関係者が、自らの生き様を語ります。たまに今回みたく試合中の様子を切り取った一枚絵が入ります。

          【プロレスの絵本】第5話 試合会場実況中継「フィニッシュホールド」

          【4コマ】スナバン第5話 「スナバンとビーズクイーンの巻」

          前回のお話はこちらから。 〈おまけ資料館〉

          【4コマ】スナバン第5話 「スナバンとビーズクイーンの巻」

          【短編小説】「喧嘩両生類(完全版)」

          第1章 タマちゃんの場合 永きに渡るこの死闘のきっかけが何であったかなど、二匹にとってもはやどうでも良いことだった。 「姿形は変わったが、ひょっとして彼は幼き頃 いつも一緒に池で遊んだ、あのイーちゃんでは なかろうか」 朦朧とする意識の中、カエルのしめった脳髄に、 死闘中には場違いなほの暖かい感情とともに一つの疑問が去来する。 その刹那、イモリパンチが炸裂した。 第2章 イーちゃんの場合 彼が幼き日を共に過ごしたタマちゃんであることなど一目で分かった。 それがなぜ今こう

          【短編小説】「喧嘩両生類(完全版)」