#172 秩序のない現代にドロップキック

172回目です。

秩序の無い現代にドロップキックと言う歌詞の名曲がその昔ありました。
何故ドロップキックで無ければいけなかったのでしょうか、今日はその辺りを考察して行きたいと思います。

ドロップキック、所謂プロレス技のひとつで、ジャーマンスープレックス、ラリアット(ラリアート、クローズライン)と並びプロレスを見たことがない人でも知っている有名技です。

両足、或いは片足で勢いよく踏み切って飛び上がり、空中で姿勢を制御し両足の底で相手を蹴り飛ばすのがドロップキック。

プロレスの試合ではチェンジオブペースとして使われたりもします。
プロレスで最も威力がある技かと言うとそんな事はないと思います、担ぎ上げて頭から落とす投げ技の方がダメージは大きい。

秩序の無い現代に大ダメージを与えたいならばやはりドロップキックではなく秩序の無い現代にジャーマンスープレックスやらパイルドライバーやらであるべきなのです。

相手が全く身動きできない状態に抱え込み、頚椎をリングに叩きつける新日本プロレス所属の飯伏幸太選手のフェニックス・プレックス・ホールドなどは見ているだけでも危険さに身がすくみます。

しかしながら秩序の無い現代にフェニックス・プレックス・ホールドと言われても殆どの方はイメージ出来ませんし、イメージできる人からは、あんな頭のネジが外れてないとできないような技を現代に!?流石にひどすぎる!!と苦情が来るやも知れません。

もうちょっと言えばあんな頭のネジはず技を出す方も出す方で相当アレなので全く共感性は無くなってしまうように思います。

ここでドロップキックの考察に戻ります。
投げ技やラリアート、チョップ等のプロレス打撃技と比べて、やはりドロップキックにあるのは華やかさとスカッと感。

秩序の無い現代に何かをして何を得たいのか、を考えて見ましょう。

秩序の無い現代、これはネガティブな意味ですね、思う通りにいかない、辛いことが多い、そんな負の1面を秩序の無い現代と表したとします。

そうなってくるとこれを吹き飛ばしてスカッとしたい、と言う結果を得たい訳です。

この吹き飛ばしてスカッとする、と言う意味ではラリアットも正解かも知れません、剛腕小島聡選手のラリアットはいつ見てもスカッとしますし、オカダカズチカ選手のレインメーカーもそのスカッと差等は部活の後のゲータレード以上のスカッと具合です。

このスカッとしたいと言う目的で言うのであればラリアットも良いかと思うのですが、どっこいドロップキックには全身でぶち当たって行くと言う強みがあります。

ラリアットがどうしても腕が中心となる攻撃であるのに対し、ドロップキックはキックと名はついていますが飛び上がり真っ直ぐに空中で姿勢を作り蹴り抜く全身運動です。

腕の力強さ、助走をつけた突進力がクローズアップされるラリアットに対し技の出だしからで終わりまでが素早いドロップキックの方がスカッと具合は高い可能性があります。

秩序の無い現代向けのプロレス技はドロップキックが正解であると言えるでしょう。

あと同曲の中で羞恥心のない10代に水平チョップという歌詞もありますが完全にとばっちりです。

僕は何を言っているのでしょうか、何が怖いって真顔でこれを最後まで書き上げたことです。

ドロップキックを真っ先に受けた方が良いのは秩序の無い現代にではなく僕自身なのかも知れません。

何このオチ。

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