No.29「宿題やってこない子は、どうしたらいいの?」

こんにちは、あーさーです。
今回は、前回の続きを投稿します。
まだ前回の投稿を読んでいない方はそちらを先に読むことをおすすめします♪
No.28「忘れた宿題を休み時間にやらせる!?」|あーさー先生 (note.com)

では、前回の続きの残りの3点について綴ります。
※前回の案も今回の案も全て私が実践したことのあるものです。

2.個別対応
 この方法を取り入れている先生は多いかと思います。
例えば、「ドリルの〇ページ」を宿題で出したとします。そのページが10問の問題があるとすれば、「5問目まで」と範囲を狭めます。この時に、大人が提示するのではなく、「どこまでなら頑張れそう?」と本人に決めさせることが大事です。たとえ、それがたったの1問であってもです。ゼロの状態から自分で1つでもやると決められたことを評価してあげたいです。また、焦って内容を濃くしようとしないで、ゆっくりとその子のペースに向き合っていくことが大切だと考えています。

3.時間配分の工夫
 多くの学級では、宿題を伝え、下校後に取り組ませ、明日の朝に提出をさせるという流れだと思います。この毎日同じ流れというのが大切な部分もあるかと思うのですが、私は「曜日によって一人一人のモチベーションが大きく異なる。」と考えています。例えば、月水金に習い事をやっている子からすれば、その曜日の宿題は負担感が大きくなります。また、習い事をやっていない子でも月曜日は疲労感が大きかったり、その日の体調や情緒の安定具合でモチベーションは大きく左右されます。そこで、頑張れる日に頑張れない日の分をバックアップしてもいいのでは?と考え、以下のようにしました。

例)来週の月曜日の放課後までに下のものを提出しましょう。
・漢字練習1ページ
・算数ドリルP33まで
・自学1ページ

 週初めに、一週間分の宿題をリストアップしたものを連絡帳に貼らせました。貼った時に、個々でいつどの課題に取り組むのか計画を立てます。そして、提出して合格したら私がリストにスタンプを押しました。「朝まで」ではなく、「放課後まで」にしたことも子ども達の時間の使い方の思考を育てたり、万が一忘れてしまった子も自ら動く余白を作れたりしました。内容については、1週間なら3日分ぐらいの量にして出していました。

④廃止
 そもそも宿題に価値がないという考え方です。正確に言うと、子どもの家の時間や休み時間などの自由な時間を奪ったり、保護者の負担感を与えたりしてまで強制的にやらせるに値する内容ではないという考えです。宿題で出されている一般的な内容は以下のようなものだと思います。

・ドリル進め
・計算練習
・漢字練習
・プリント学習
・読書
・ノートまとめ

 では、なぜ、このような宿題の内容なのか?それは、基礎の定着や学力向上を目指しているからです。しかし、それは、家庭ではなく学校で実施した方が身につくと考えています。例えば、授業の導入5分間を「漢字練習タイム」「計算練習タイム」などにして、一年間継続した方が身につきます。私の学級では号令をかけないので、時間になれば各々で勝手に黙々と漢字や計算、ドリルなどに取り組み始めます。

 みなさんも知っての通り、今は家庭環境が子どもが落ち着く場と限りません。私も児童養護施設から通うお子さんだったり、朝ごはんも夜ご飯も子どもが作って親が寝ている間に登校する子だったり、様々なお子さんを担任してきました。宿題一つで不登校になる子も親子喧嘩する子もたくさんいるわけです。
 やってこなければ休み時間に座らせて勉強させるほどの価値がある宿題にしているのか?それほどの工夫を凝らしているのか?子どもたちは、それを求めているのか?その宿題で子どもの何がどのように変容したのか?改めて考えるきっかけになると嬉しいです。

 みなさんの宿題に対する考え方もコメントしてくださると嬉しいです♪

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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