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帰省せる客間夜ごとに竹騒ぐ

京都の郊外にはやたら竹林が多い気がします。中でも有名なのが嵐山にある竹林の小径ですね。大河内山荘へ続く小径で今では京都らしいと評判で外人観光客でいっぱいです。途中に野宮神社があって以前はとても落ち着いたいい雰囲気だったのですが、「わびさびの世界」を外国の人に見つけられてしまうと一斉に人が押し寄せて来て、あっという間に「わびさびの世界」はどこかに行ってしまいます。

京都の竹林が多い気がしたので実際にはどうなのか調べて見ました。都道府県別で竹林面積を見ると鹿児島県が17927ヘクタールで圧倒的な1位です。その後、大分県、福岡県と続きます。京都はと言うと5473ヘクタールで9位でした。面積だけでは都道府県の大きさに偏りがあり不公平なので土地面積比で見て見ました。それでも1位福岡県、2位大分県、3位鹿児島県で九州御三家は順位が変わるだけでした。ちなみに京都は8位で一歩前進、堂々トップテンに残っています。

ちなみに北海道と青森県には(少なくとも林野庁の統計上では)竹林はありません。やはり竹林は暖かい地方のものなのでしょう。では沖縄県はどうかと見てみると竹林面積は42位で、土地面積比でも41位です。うむむ!暑すぎても駄目なのでしょうか?ただ沖縄には薩摩藩が強制的に砂糖黍を植えさせたという過酷な歴史があるので竹が本当に育ちにくいのかその統計の真意は分かりません。土地面積比で更に見ると4位は山口県、5位は島根県、6位は香川県と温暖な地域が続きます。7位に熊本県と再び九州勢が入り、その後の8位にそれほど温暖とは思えない京都が入って来るのです。感覚的に多いと思ったのは意外と当たっていました。

帰省せる客間夜ごとに竹騒ぐ

栃木の実家に帰ると周りが静かなせいなのか、裏庭の竹が風に吹かれて出す音が気になって眠れない時がありました。でも統計上は栃木県は39位とそんなに竹林が多い土地柄ではありません。ただ「からっ風」が有名な地域なので家の周りは防風林代わりに竹が植えられたのかも知れません。
帰省なのに「客間」でいいのか少し迷いました。寝床だと夜毎と重なる気がするし、布団だと冬の季語になります。私の場合、実家ですが、生家ではないので自分の部屋もなく、慣れない部屋での不安感も出るかなと思い客間にしました。

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