角@京都

シドニー、メルボルン、バンコック、ロンドン、ニューヨークに駐在した元商社マン。古希を迎…

角@京都

シドニー、メルボルン、バンコック、ロンドン、ニューヨークに駐在した元商社マン。古希を迎え今は吉田兼好が徒然草を書いたと言う京都双ヶ岡にて隠居生活です。趣味は水彩画と古代史。四大陸での海外生活記録もネタ切れとなり最近は無謀にも新たに俳句に挑戦しています。

マガジン

  • 日本人の心

    海外生活とおさらばして、隠居生活に入り、古代史が好きで、関連する本を読んでいると日本人について考えさせられることがあります。そんな一個人の感想をふと漏らして見ようかと思います。

  • 木原事件追跡

    始めは木原誠二氏夫人の前夫不審死についてユーチューブで語っている人がいたので興味を持ったのですが、実際に週刊文春を読み始めると更に興味が深まりました。一方、こんなに日本にとって由々しき問題を新聞やテレビが報道しないことに不気味さを感じ、これは少しでも多くの人に知ってもらう必要があると思い、別のマガジンにして投稿して参ります。

  • 自己流で始めた水彩画

    ユーチューブを見て始めた水彩画。奥が深い世界ですが、それが楽しみでもあります。 時間があったら見て行ってください。

  • 俳句

    テレビ番組のプレバド特に夏井さんのファンで俳句の面白さ、奥深さに感心していました。そこで私も無謀な挑戦を始めます。でも俳句と呼ぶのも恥ずかしいので誰かさんを見習ってタイトルは 「 はいく 」 にしました。

  • 海外の記憶 アジア

最近の記事

  • 固定された記事

自己流で始めた水彩画

noteに登録したものの何をしてよいかわからず取り敢えず私の描いた水彩画をアップさせていただきます。金沢の武家屋敷だったかな。

    • 途上国 日本

      今、巷では大谷翔平のニュースで大盛りあがりです。でも韓国での開幕戦に向けての盛り上がりと言うより、大谷翔平の奥さんの話でもちきりと言った方がいいでしょう。かく言う私もテレビやユーチューブを探しては飽きずに見ています。しかし、ここで気になったのは日本のマスコミの奥さんに対する報道の仕方です。大谷選手が結婚を発表した時にマスコミがうるさいからと言われたこともあったせいか、ネットでの奥さん探し騒動とは一線を画していました。ところが大谷選手がインスタグラムで奥さんの写真を公開し、その

      • 木原事件 新たな展開?頑張れ警視総監

        2018年の再捜査の際、木原夫人を10回近く事情聴取した佐藤元警部補が、本年3月5日検察に対し「陳述書」を提出したことが直近の週刊文書で報じられていました。内容はもちろん再捜査をした当事者としてこの件は事件性があること、つまり殺人事件であることを陳述しているわけですが、正式に法的な手続きの一環として検察に提出されたと言うことは従来の週刊誌報道とか記者会見とはたとえ内容が同じだったとしてもその重みはだいぶ違うように思います。この陳述書を読んでも未だ「事件性なし」と考える検事は多

        • 木原事件 「事件性なし」の殺人事件(最終回)

          この物語はフィクションであり、登場する人物は全て架空の人物です。 再び鬼原事件の捜査が行われると栗山官房副長官はやや苛つきながら露本警察庁長官に電話をしました。「一体どうなっているんだ!捜査が始まったら間違いなく鬼原さんの奥さんが警察に呼ばれるだろう。そうなったら岸本総理もオカンムリだぞ!」「栗山さん、でも検察側はこの件に事件性があることは十分わかっています。こちらが止めようとしても無理だと思います」「それなら最低限、奥様の事情聴取が外に漏れないようにしろよ!」鬼原の愛人・

        • 固定された記事

        自己流で始めた水彩画

        マガジン

        • 日本人の心
          50本
        • 木原事件追跡
          54本
        • 俳句
          689本
        • 自己流で始めた水彩画
          741本
        • 海外の記憶 アジア
          23本
        • 海外の記憶 アフリカ
          4本

        記事

          木原事件 「事件性なし」の殺人事件(5)

          この物語はフィクションであり、登場する人物は全て架空の人物です。 警視庁の監察官室に呼ばれた香田捜査一課長は監察官から何故、吉田民雄事件について当初から「事件性なし」と判断したのかと聞かれます。香田は2023年2月から捜査一課長として働いていますが、その直前は鑑識課長であり、現場検証のプロとも言える刑事でした。「週刊ブンブンの記事を事前に読んでいたので、これは多分記者に聞かれるなと思い、大塚署にあった報告書を読み、事件性なしとしました」と香田が答えます。すると監察官は「しか

          木原事件 「事件性なし」の殺人事件(5)

          木原事件 「事件性なし」の殺人事件(4)

          この物語はフィクションであり、登場する人物は全て架空の人物です。 警察庁長官が「事件性なし」と言った件を自分はどうすべきなのか、数日悩んでいた猿渡検事は心を決めると何度か連絡のあった民雄遺族と12月25日に面談する約束をします。それは直接遺族に会うことが捜査の第一歩だと考えたからでした。民雄の母親に土下座してお願いされると猿渡は思わず「この事件はしっかりとやって行きます」と答えます。それは自らへの決意表明でもありました。 今の時点でこの事件を警察に再捜査させようとしても捜

          木原事件 「事件性なし」の殺人事件(4)

          木原事件 「事件性なし」の殺人事件(3)

          逸子は鬼原に向かってこう叫びます。「あなた!何とかしてくださいよ!いじめられているのはあなたの子ですよ!」週刊ブンブンの記事は人づてに、でも確実に広まって行き、鬼原の子供たちの通学・通園にはそれなりの影響が出ていました。鬼原は逸子の勢いに押されるように「週刊ブンブンの記事は事実無根であり名誉毀損で刑事告訴する。又、法務省に重大な人権侵害として告発する」と言う文書を公表しました。この文書は政治記者クラブ所属各社に配布された為、その後、週刊ブンブン記事にフォローするメディアは全く

          木原事件 「事件性なし」の殺人事件(3)

          木原事件 「事件性なし」の殺人事件(2)

          この物語はフィクションであり登場人物は全て架空の人物です。 週刊ブンブンが鬼原事件としてこの事件を報道し始めると警視庁内部は微妙な空気に覆われました。2018年の再捜査に関わった刑事達はよしよしと心の中で呟きますが、幹部達は週刊ブンブンを前になんでこんな詳しい捜査情報が漏れているのだと苦虫を噛み潰したような顔をしています。官邸では再捜査を中止させた当時の警察庁長官、栗山がこの事態にいち早く反応しました。栗山は鬼原官房副長官の強力な推薦で官房副長官の座にすわった男で、今捜査が

          木原事件 「事件性なし」の殺人事件(2)

          木原事件 「事件性なし」の殺人事件(1)

          この物語はフィクションであり登場する人物は全て架空の人物です。 福本謙三は2018年の再捜査の際、警察から事情聴取を受けましたが、何もしらないの一点張りで、何度目かには事情聴取自体を拒否しました。そして2019年になり実質的に捜査が中止されると事件を忘れる為なのか、家宅捜索が入った大塚のマンションを売却することにしました。そこに住んでいた娘夫婦には赤坂の議員宿舎に引っ越してもらうことにしました。 鬼原は突然の家宅捜索で逸子の暗い過去を知ることになり、懸命に逸子を守ったもの

          木原事件 「事件性なし」の殺人事件(1)

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(8)

          この物語はフィクションであり登場する人物は全て架空の人物です。 逸子の事情聴取が始まって数日経った頃、警察が押収したタクシーのドライブレコーダーには事情聴取について話し合う鬼原と逸子の二人の姿が写っていました。「警察はもう全部知っているわ」「いや、心配ない!とにかく何も喋るな!俺が手を回してあるから大丈夫だ!」「でも淳が全て警察に喋っているのよ」「大丈夫!あいつの言うことだけでは証拠にならない。彼らの言っていることは罠だから、もうこれ以上絶対に喋るな!」このドライブレコーダ

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(8)

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(7)

          この物語はフィクションであり、登場する人物は全て架空の人物です。 逸子がピースをしている写真については竹田班として慎重に事実関係を確認しました。居酒屋の店主の証言を取り付けることは勿論、当日の売上書類を引っ張り出し注文内容が整合することも確認しました。更に写真の背景に写っていた絵画についてわざわざその画家を訪ね、絵を渡した時期まで確認しました。その後も山本との面会を続け山本の証言の信憑性を固めるといよいよ立件に向けた体制を組むことになりました。何しろ12年も前の事件で物的証

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(7)

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(6)

          この物語はフィクションであり、登場する人物は全て架空の人物です。 逸子の夫、鬼原作二は銀行員の父親の関係で幼少期をシカゴで育ちました。その後、小学生の時には父親の転勤に伴いアムステルダムに住むことになりますが、4才上の兄の中学受験と言う事情でやっと友達が出来たばかりにも拘らず数ヶ月で作二も一緒に日本に帰されます。鬼原家は母親の父も銀行員と言う銀行一家で、子供たちが銀行員になるのは当たり前と言う雰囲気の中で育った作二ですが、親の期待通りの優等生である兄への反発もあり、兄とは違

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(6)

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(5)

          この物語はフィクションであり登場する人物は全て架空の人物です。 女性刑事の山下はNシステムの画面に向かい、年月日・地域を指定したあと山本淳が事件当時乗っていた自動車のナンバーを入力しました。Nシステムはスピード違反の取締りに使うオービスとは異なり、犯罪捜査専用に使われる自動車番号自動読み取り装置で、画面上で運転手や助手席にいる人の顔まで見ることが出来、主に国道などの幹線道路に設置されています。山本淳の供述通り、彼が自宅から事件現場方向へ進む様子がNシステムに見事に写し出され

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(5)

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(4)

          この物語はフィクションであり登場する人物は全て架空の人物です。 唐沢班は殺人の犯行の様子は再現出来たものの、物的証拠の無い中で捜査は行き詰まります。そこで余りしたくないのですが、やむを得ず2006年当時の大塚署担当刑事を探し出し、何故捜査資料を検察に送付しなかったのかその事情を聞くことにしました。しかしながら当時の担当者は口が重く、死亡者の父親がどうしても自殺を認めないので、一応捜査を続けることにしたのではないかと言うことでした。肝心の何故自殺で処理しようとしたかについては

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(4)

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(3)

          この物語はフィクションであり、登場する人物は全て架空の人物です。 唐沢班は始めに2006年の司法解剖の鑑定書を取り付けますが、まず目に付いたのは推定死亡時刻の「夜10時」です。「おいおい!捜査資料だと奥さんは遺体が発見された早朝4時まで何も気が付かずに寝ていたって書いてあるけどそんなことありえんだろう!」唐沢は始めから逸子または彼女を取り返しに現場にやってきた可能性のある山本淳が被疑者だと睨んでいました。残っていた証拠写真を見ても傷口の箇所、その大きさなどからとても自死した

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(3)

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(2)

          この物語はフィクションであり、登場する人物は全て架空の人物です。 捜査は本来なら被害者の妻である逸子に事情聴取することから始めるべきですが、やはり国会議員の妻と言うことは大きなハードルになっていました。そこで捜査陣は民雄の交流関係を中心に調べる竹田班と死因を中心に調べる唐沢班の2つに分かれて捜査することになりました。竹田班は父親から聞いていた逸子の家出に関与した山本淳の居所を掴むことから捜査を始めることにします。山本の実家を訪ねると両親は「あいつが何処で何をしているのかなん

          木原事件 ある国会議員一家の事件簿(2)