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水を得て若肌戻す若布かな

今日は胡瓜と若布の酢の物の絵です。胡瓜は夏の季語ですが。今回は春の季語の若布で行きます。私は酢の物が大好きなのですが、食べたいと思うのはその成分が不足しているので体がそれを求めているとよく言います。私の体はアルカリ性で酸性のお酢と求めているのでしょうか。おかしいな?毎日黒酢をしっかり飲んで血液さらさらを狙っているのにまだ不足しているのですかね。

若布と昆布は似ていますが、決して若布が年をとると昆布になる訳ではないですね。なにしろ昆布は極太のふんどしのように長いので見た目が全然違います。それに若布は葉の部分が根と茎に続いて普通の植物のように沢山広がりますが、昆布はいくら長くても根1つに対して葉はたった1枚しかないのです。

若布は日本や韓国・中国くらいでしか食べられないと思われがちですが、実はイギリス北部やアイルランドでも昔から食べられています。褐色の若布に見えますが若布とは少し種類は違うようで、ダルスと呼ばれサラダに乗せたり、乾燥させてスナック菓子として食べています。でも一般的には海外で海藻を食べる人は少なく中には侵略的外来種としている国もあるようです。こんな美味しいものをなんででしょうか?

潤いて若肌戻す干し若布

真っ黒い乾燥わかめを水に戻すと綺麗な薄緑に戻りますね。決してモイスチャー効果でお肌がつるつるになるという化粧品の話ではありません。でもそれを想像させる句にしたかったので、敢えて「潤い」に「若肌」を使いました。でも擬人化が鼻につきますね。

水を得て若肌戻す干し若布

本当は「干し若布」でなく「乾燥わかめ」にしたかったのですが少し長いので。。。

「水を得て乾燥わかめ若返り」や「水を得て乾燥わかめ薄緑」では今一つですね。「若返り」では薄緑色に戻ったイメージや水に戻した感じが出ません。「薄緑」ではそのままで面白味が今一つです。

「干し」や「乾燥」で乾燥肌を想像させることを考えていましたが、「若布」だけでも十分乾燥若布のイメージがあるので、無理して「干し」を入れなくてもいいかなと感じました。「水を得て」でその前は乾燥していたと想像も出来ますね。

水を得て若肌戻す若布かな

これなら擬人化ではなく、「若肌」が薄緑色のたとえになる程度で擬人臭さが消えたように思います。

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