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木原事件 大塚署へ刑事告訴状

いよいよ安田種雄さんの不審死事件について遺族が正式に刑事告訴を行ったそうです。でも宛先が大塚警察署だったことには少し驚きました。この点について遺族側の弁護士は検察への告発も考えたが、実際に捜査能力があるのは警察であり検察ではないことから警察に告訴状を出したと説明しています。検察に告発しても結局警察に捜査を指示するだけと言うことでしょうか?大塚署が事件当初から自殺で処理することに決めていたのは明らかです。(先日解剖は行政解剖だったと投稿しましたが、佐藤元警部補は文春オンラインの「ホンボシ」で解剖は司法解剖だったと解説しており、大塚署が「事件性ありの司法解剖」をする前からこの件は自殺ですと遺族に説明していることから自殺決めつけ捜査であることが明らかになりました。)しかし、誰が見ても自殺にしか見えないこの事件を自殺として送致することは困難だと考えた大塚署は「自殺として矛盾はない」という書類を作ったものの、そのままキャビネにしまい込み、塩漬けにしていたことが明らかになりました。ろくな捜査もしないで自殺として事件を処理し、さらにその書類を署内に隠した大塚署に刑事告訴状を出しても効果があるのでしょうか?

でも冷静に考えれば大塚署と言っても、そこにいる警察官はどんどん入れ替わります。2018年の再捜査のきっかけも大塚署の女性刑事がキャビネットに置いてあった書類を見て不審に思ったことから始まりました。その後、合同捜査にも大塚署が参加しています。決して大塚署自体が悪い訳ではありません。では2023年の大塚署はどうでしょうか?遺族が大塚署に上申書を提出した時、自殺で処理されていると説明したのは大塚署員ではなく捜査一課特命捜査W一係長でした。二回目の遺族への説明は遺族の自宅に近い世田谷署で行われましたが、トンマな説明をしたのはやはり本庁捜査一課特命捜査W一課長です。つまり今回の刑事告訴状は大塚署宛に出されていますが、結局本庁で対応するのですから宛先は余り重要な意味はないのかも知れません。

声の出なくなった「てんこもりスタジオ」の子守康範さんが、手話代わりのスケッチブック片手に今回の遺族による刑事告訴を「テレ東がニュースで放送した」と喜んでいました。とても短い報道でしたが、何ヶ月も沈黙していたマスコミとしては確かに画期的なニュースでした。この放送についてはジャニーズ問題をBBCが放送しても沈黙を貫いていたマスコミが、カウアン氏の海外特派員協会での記者会見をNHKが視聴者が余り見ない午後4時のニュースでちょこっと放送した時期と似ていると言っていました。あの時、他のマスコミはほとんど追随しませんでした。今回も同じようになると思いますが、その後はジャニーズ問題と同じように進んで行くかはまだまだ予断を許しません。ジャニーズ問題ではジュリー氏がネット動画で謝罪したタイミングで報道オーケーの合図かのように一斉に報道され、ようやく一般の人もジャニーズ問題を知ることになりました。

昨晩、大学の同期会でたまたま隣に座った人に木原事件の話をすると「木原って誰ですか?」という反応でした。彼はそもそも木原氏が官房副長官だと言うことさえ知りませんでした。デリヘルの話をしても「やはりストレスの溜まる職業なんですね!」って感じです。この情報の乖離は私にはとてもショックでした。今でもテレビと新聞しか信じない人たちは政府や官僚のマインド・コントロール下で呑気に生きているのでしょうか、それともユーチューブに嵌った私の方が偏った考え方になってしまったのでしょうか?

さて子守康範氏が喜んだテレ東のニュースの後、木原事件はどんな行方を辿るのでしょう。ジャニーズ問題のジュリー氏の動画に相当するような合図は何かあるのでしょうか?まさか露木警察庁長官が事件性を認める動画を出すなんてことは考えられません。刑事告訴を受付けた警察が再々捜査の結果、この事件の真犯人を上げるまではきっとマスコミも沈黙を続けるのでしょうね。でも今回再々捜査が始まれば、さすがに木原夫人だから尋問しないと言う訳にはいかないでしょう。でももう佐藤元警部補は捜査一課にはいません。そんな中で我々は遺族が告訴状で書いていたように日本の警察を信じることが出来るでしょうか?う〜ん、まだまだ安心するのは早い気がします。何しろ警察庁長官が事件性なしと言った案件です。警視庁がまともに捜査してくれるのかは甚だ疑問です。でも我々には検察と言う最後の砦が残されています。日本タイムズの川上社長は露木警察庁長官を2度検察に告発していますが2回とも差し戻されているようです。でも彼は諦めていません。職権乱用罪を追加して3度目の告発状を用意しているようです。こちらの線から警察庁長官を追い詰める可能性もゼロではありません。ジャニーズ問題のように一気に雪崩現象が起こることはあまり期待出来ませんが、いつの日か事件が白日のもとに晒されることは有るかも知れません。日本の警察の信頼性の回復の為にも、野党は露木警察庁長官を国会の証人喚問で追求して欲しいし、マスコミには「事件性なし発言」の問題点を国民に知らしめて欲しいと思います。そうすればひょっとして奇跡が起こることがあるかも知れません。本当はこのことは奇跡でもなんでもないはずなのですが。


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