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焼き春筍屋台に香る天満宮

筍は夏の季語になっています。でも京都では3月の早堀りから始まり4月が旬です。乙訓地域では畑の半分は筍畑になっているほど筍栽培が盛んです。そのほとんどが孟宗竹で1654年に中国から来た隠元和尚が宇治黄檗山に植えたのが最初と言われています。京都の筍栽培は特別にふかふかの土壌で育てることでとても柔らかい筍を作り出しています。寺町通りの「とり市」では筍の季節になると店先には立派な筍が並びます。高くて手が出ませんがお店の前を通るだけで季節を感じさせてくれます。

筍は普通はアク抜きの為に下茹でをしますが、その日に採れた若い筍は下茹でせずに皮のまま焼いて食べることも出来ます。又さっと茹でて刺し身として食べることも出来ます。長岡天神の霧島ツツジが咲く季節になると駅に続く道沿いには筍を売る店が並びます。私は余り朝早く行かないので売れ残っている筍は大きめのものばかりなので焼き筍や刺し身にするには抵抗があり、じっくりと下茹でをしてから頂きました。

長岡天神の池の端にある老舗・錦水亭が筍の懐石料理を出す店として有名ですが、桂にある筍亭は敷地内にある筍畑でその日に採った筍を出してくれるので更に美味しい気がしました。少し不便な場所にあり、私も一度しか行ったことがありせんが、錦水亭より店自体も高級感がありとてもいい雰囲気なので皆さんも是非一度訪れて見てください。

さて俳句ですが、「春の筍」という春の季語があるので季節に合わせてこちらの季語で作って見ます。

香り立つ春の筍土産とす

長岡天神の帰り道に新聞紙に包んだ朝どれの筍をお土産に買って帰るところを詠ったのですが、長岡天神の雰囲気が出ていないので何処のお土産か分かりませんね。

参拝や春の筍抱く家路

これなら知っている人は長岡天神の参拝帰りのお土産かなと思ってくれそうです。でも何処の神社でもいいですね。香り立つを無くしましたが、それは季語にお任せします。

春の筍屋台に香る天満宮

句を見直していたら境内の屋台でも焼き筍を売っていたのを思い出しました。でも「香る」だけでは採れたての筍なのか、焼き筍なのか分かりませんね。

燒き春筍しゅんじゅん屋台に香る天満宮

お土産がいいか、立ち食いか、どちらか選べず両方残しました。

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