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ジャニーズ問題 悪の温床

ジャニーズ事務所の2回目の記者会見で「デイ・ウォッチ」というユーチューブの白坂氏がイノッチに対し、今まで通り子供たちの育成を続けるのですか?それはジャニー喜多川氏の悪行を認めることになりませんか?と質問していました。イノッチはやや不満そうな顔をしながら「私は喜多川氏と違い子供に一人で合うことは殆んどなく、合う時は指導係など他にも沢山の大人が見ているので問題ない」と答え、隣にいた東山氏も「大人が沢山いるので彼がそんなことをするはずありません」と言う趣旨の補足をしていました。この質問に対してはジャニーズファンからはとんでもない質問だと非難が殺到し、一般の視聴者からも質問の意味がわからないとのコメントが多かったようです。でも白坂氏は決してイノッチが喜多川氏と同じことをするのではと懸念して聞いているのではありません。喜多川氏の行ったおぞましい悪行を考えれば、新会社では子供の育成をしないとか、せめて一旦子供の募集を停止することは考えないのですか?と言う極めて真っ当なことを聞こうとしただけでした。意識的かどうかは不明ですが、会見の際のスクリーンには新会社がエージェント会社と大きく書かれているだけで、ジュニアについては隠蔽するかのように全く書かれておらず説明でも触れていませんでした。もともと喜多川氏のジュニアに対する性犯罪が出発点だったにも拘わらずジュニアについて言及しないことは不思議と言えば不思議です。

私も以前の投稿で書いたようにジュニアの育成システムは相撲部屋や芸者の置屋のような封建的なシステムで不祥事の温床になり易いと思っています。無償で預かって育ててもらえば恩義も感じるし、少しのことは我慢しようと言うことになります。そしてデビューをチラつかされれば言うことを聞くしかない状況になることも容易に想像がつきます。会社として反省しているのであれば、せめて合宿所を廃止しますとか、小中学生は募集しないとか、リスクを減らす為に出来ることはあるように思います。ジャニー喜多川がいないのでもう問題は起こらないと澄ましていてはいけないと思いますね。ジャニーズ事務所では才能に関係なく「可愛い男子」を選んで無償で研修生にしていました。同社のHPを見ても募集要項は出て来ませんが、ネットの書き込みによると事務所に任意フォームの履歴書と写真3枚を送ると募集人数がまとまったところでオーディションの案内が来るようです。当日はその日に言われたダンスを踊り、何か一つ得意芸をするだけで、特別の技術・経験は要求されないそうです。きちんと挨拶が出来る子、人によって態度の変わらない子を選ぶという喜多川氏の伝統は今も続いているとのことです。そしてレッスンが始まりダンスがうまくなるとジュニアとしてバックダンサーなどの仕事をする度に少しだけ手当を貰えるようになります。イノッチも言っていましたが、ジュニアたちのいろんな練習を通じて得意な才能を見出すのも仕事だそうです。アイドルやマルチタレントを作る為のシステムだと言えばそれまでですが、子供の育成は出来れば中学生までは地元に近いそれぞれのレッスン場に通う方がいいと思います。俳優希望なら児童劇団に入ればいいし、歌手になりたいなら歌のレッスン、ダンサーになりたいのならダンスのレッスンで技術を磨けばすむ話です。新会社がどうしてもジュニアの育成ビジネスをやりたいならせめて高校生以上に限定しオーディションのみで採用するくらいにすべきではないでしょうか?

ジャニーズ事務所の長い歴史はファンにとっても長い歴史であり、イチ推しのアイドルをずっと支え、自分の子供たちをジャニーズファンにするなど二世三世ファンも増えています。特にジュニアを応援する人たちはジュニアの成長を見守る母親の気分で応援する為、評価はどうしても甘くなります。デビューしたグループの熱狂的なファンに至ってはは同じCDを10枚単位で買ったりとホストクラブにハマる常連客のようにお金をつぎ込んでいるようです。そうなると最早、曲の良し悪しなど二の次で応援することになります。そんなわけでジャニーズ事務所のファミリーファンクラブは今ではジャニーズ真理教と揶揄されるほど肥大化しています。でもこのことは日本の芸能界にとって本当にいいことなのでしょうか?女性のアイドル文化も似たところがありますが、独占は決して技術の向上に繋がらないと思います。ジャニー喜多川の性加害の露見を契機に始まったジャニーズ事務所の解体的出直しですが、記者会見での白坂氏の質問は決して非難されるような質問ではなく、本当に的を得た質問だと思います。これを機会に少しでも日本の芸能界がよい方向に行ってくれればいいですが。

ちなみに本日の絵は以前私が描いた私イチ推しの松村北斗の絵です。似てないか〜!

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