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ZINE 『助走をとる』

新しいZINEができました!

タイトル『助走をとる』

半年間同居した友達が、3月からパリでバリスタとして働くことが決まりました。彼の人生が進み、自分はなんだか置いてけぼりになった感覚であるにも関わらず、友達はいつも通り飄々としていて悔しいんです。

だから僕は僕のやり方で、パリまでの助走の時間を走り抜けようと思い、本を作ることにしました。

とりあえず友達には本を作ることだけを伝えて、12月から2ヶ月間、何日かごとに電話をしたり写真を撮ったり、撮った写真をもらったり、お互いの助走の時間の材料を集めてみました。

集まった素材を眺めていると、妙に浮き足立つような互いの日々がリズミカルに現れてくるようで、「本を作る」という軸を中心に、意外にもこの期間が楽しく回っていたんだなと気がつきました。
ですから、ただ日記や会話を並べて載せるのではなく、2人の会話や僕の思考を歌うようにリズムに乗って読んで欲しくて、CDのブックレットみたいにしてみました。

歌詞カードみたいな風合いのZINE一冊と、電話のやり取りにインスピレーションを受けた短編小説がセットになっています。

とにかく、僕と友達、2人の個人的なやり取りからできた本です。
いいなあ!っていう僕と、いいんかなあっていう友達。

パリにゆくまでの、異なる時間の交錯点。

メロディなんかつけちゃって、
歌うように、読んでみて。



CDよろしく紙のジャケットに入っています

表紙デザインはイラストレーターのあきやまひとみ(@akiyama_hitomi)さんです。
素敵な表紙をありがとうございました!

今後イベントや幾つかの書店にて展開していく予定です。


パリに行く友達


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