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『アイ・アム・ヒッピー』増補改訂版2nd 発行記念イベント3DAYS (主催 森と出版)


DAY1 
「都市型コミューンの可能性 ー砂川共同体・石神井村コミューン・ミルキーウェイキャラバン」

日時 2023年6月30日(金) 19時〜21時(18時開店、23時閉店)
会場 気流舎(東京都世田谷区代沢5丁目29−17 飯田ハイツ)
会費 自由料金(投げ銭制)
※ドリンクオーダーお願いします。
トーク 大友映男(自然食品店 やさい村)
    川上陽子(東京工業大学大学院)
企画・店番 ハーポ部長


「75年という年は、ニューエイジにとっては67年についで、運動の節目ともなる画期的な年だった。ぼくらの南西諸島キャラバンについで、四月から半年間、沖縄から北海道まで縦断するミルキーウェイ・キャラバンがトモらを中心に行われたのである。」
『アイ・アム・ヒッピー 日本のヒッピー・ムーブメント史’60-’90』より

 砂川共同体、石神井村コミューン、そして各地のコミューンをリンクさせるための集団行脚ミルキーウェイ(天の河)・キャラバン。70年代、オリジナル「部族」よりひと世代若い者たちによるコミューン運動が各地で展開されていました。さまざまグループの活動と人々をネットワーク化し、大きな渦を起こすために、ロック・コンサートやイベントが数々企画されました。この「運動」の中心人物だった大友映男(トモ)さんをお迎えし、当時のお話を詳しくお聞きします。

 特に、トモさんが「一部屋・一機能運動」と名付け、皆がばらばらに住むアパートの部屋を共有空間にするような、都市型コミューンの現代的な可能性について、さまざまな世代でトークできればと思います。

 イントロダクションとして、「所有」との関係からヒッピーコミューンを研究している川上陽子さんに、コミューンの定義や生活様式について、これまでのリサーチ体験をふまえて語っていただきます。

▼大友映男(自然食品店 やさい村)
通称トモ。学生時代は反戦運動などを行っていたが、地域に根ざした運動と生活をしようと「石神井村」を提唱。1975年には半年かけて北海道から沖縄まで歩く「ミルキーウェイ・キャラバン」、1979年から80年にかけて「日本縦断・生存への行進」を開催。三鷹市で自然食品店やさい村を営む。太極拳講師。

▼川上陽子(東京工業大学大学院)
都内のフィットネスジムでトレーナーとして活動後、岩手県沿岸部に移住。ままならない身体や生命、自然との多様な関係性と出会う。現場で生まれた問いと向き合うべくアカデミアの門を叩く。近代における統御や所有をめぐる問題を、実践を通して乗り越えようとしたヒッピー・ムーヴメントに迫っている。

DAY2 
「ミニコミからZINEへ ーカウンターカルチャーの印刷物はどのように作られたか?」

日時 2023年7月1日(土)15時〜17時
会場 IRREGULAR RHYTHM ASYLUM.(東京都新宿区新宿1-30-12-302)
会費 自由料金(投げ銭制)
トーク:槇田 きこり 但人(プラサード書店・カウンターカルチャー・アーカイブ《私の青空》)
聞き手:桝田屋昭子(森と出版)、ハーポ部長(気流舎)

 『プシュケー』『部族新聞』『オーム』『名前のない新聞』など、60年代から70年代にかけて、カウンターカルチャーの強い影響を受けたミニコミ誌が次々と出版されました。このようなミニコミ誌は、今では「ZINE」と呼ばれ、専門的な技術や知識がなくても誰でも簡単に作ることができますが、当時はいったいどのように作っていたのでしょうか?

 1976年、西荻窪のビル共同体、ほびっと村の中にできたプラサード編集室で、浜田光(あぱっち『名前のない新聞』編集代表)、山尾三省、おおえまさのり、星川淳らと行動を共にしていた槇田 きこり 但人さんをお迎えし、当時の様子を詳しくお聞きします。

 きこりさんは、その後、同じ場所にプラサード書店を開店。カウンターカルチャー系のセレクト書店の先駆けとして、個人の自主出版物やミニコミなどを多く取り扱ってきました。近年も「カウンターカルチャー・アーカイブ《私の青空》」という企画で、ヒッピー世代の重要人物から、数多くの逸話を収集してきました。

 カウンターカルチャーの印刷物に興味のある方、現在、ZINEなどの自主出版物を作っている方は、色々と貴重なお話が聞ける機会ですので、ぜひお越しください。

▼槇田 きこり 但人
1976年〜77年プラサード編集室、1977年10月から1994年まで西荻窪にて本屋「プラサード書店」を経営。生まれ故郷富士吉田に戻り、富士山信仰・熔岩樹型の研究、御師の家カムナビをいとなみ維持しながら、カウンターカルチャー・アーカイブ《私の青空》を行っていた。

DAY3 
「書物とカウンターカルチャー」

日時 2023年7月2日(日)15時〜
会場 ほびっと村学校(東京都杉並区西荻南3丁目15−3 3階 ほびっと村)
会費 1,500円(山田塊也の描いた絵の葉書付き)
トーク 山路和広(Flying Books店主)
スペシャル・ゲスト:長沢哲夫(ナーガ) 

 『アイアムヒッピー』山田塊也『ポン)著の重版を記念し、ポンさんが生前ポエトリー・リーディングをした渋谷の古書店、フライング・ブックス店主、山路和広が日米のカウンターカルチャーにまつわる書物を紹介します。

 当日は、ポンさんがアートワークを手掛けた『部族新聞』ほか部族関連資料はもちろん、60年代にゲーリー・スナイダーが日本に持ち込み、その原案ともなったサイケデリック新聞『サンフランシスコ・オラクル』等をスライドで紹介し、アメリカではじまったカウンターカルチャーの流れがどのように日本につながっていったかを書物を通してふり返ります。

 またフライング・ブックスの出版レーベルSPLASHS WORDSからはナーガこと長沢哲夫さんの詩集を6冊出版しています。今年4月に諏訪之瀬島から東京に拠点を移されたナーガさんをゲストにお迎えし、『部族新聞』や詩集づくりのエピソードもご紹介し、少しだけ朗読も披露していただきたいと思います。

▼山路和広
国内外のマニアックな古書が並び、ポエトリー・リーディングなどのイベントも行っている東京・渋谷の古本屋「Flying Books」の店主兼音楽レーベル「FLY N’ SPIN RECORDS」/詩集出版「SPLASH WORDS」代表。
著書に『フライング・ブックス 本とことばと音楽の交差点』(晶文社)があり、エッセイ、書評の執筆・編集・写真撮影、「代官山蔦屋書店」のディレクションをはじめ、古書のセレクト、ディスプレイ制作からカルチャースクール講師、イベント製作まで幅広く活動中。アメリカ西海岸を中心に海外に独自のコネクションを持ち、2021年神戸BBプラザ美術館での「ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』とビート・ジェネレーション」展を共同監修。
URL http://www.flying-books.com

▼長沢哲夫(ナーガ)
 高校を中退し詩を書き始めた十五歳ごろから「風月堂」に入り浸る。寝袋と本だけをもって一文無しのヒッチハイクの放浪生活を送る。60年代に日本に住んでいたゲイリー・スナイダーの家でアレン・ギンズバーグと会い親しくなる。ポンや三省たちと「カミナリ赤鴉族」「バンヤン・アシュラマ」の立ち上げに関わり『部族』新聞を発行。諏訪之瀬島で飛び魚漁をしながら島暮らしをするも今年4月生まれ故郷の東京に戻る。

『増補改訂版2nd アイ・アム・ヒッピー 日本のヒッピー・ムーブメント史’60-’90』
¥2,750
著者:山田塊也(ポン)
出版社:森と出版
発行年:2023年 改訂第二版 
筒函 部族新聞一号復刻(4P)

リーフレット2色 
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mail :masudaya@mshoei.co.jp
 


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