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【一緒に勉強】文章力を高めよう・第三講②

こんばんは、如月伊澄です。
第3講の続きになります。
前回がかなり長かったので、今回は短めです。

参考文献はこちら


【本当に”文章力がある”ということ】

【逃げるな卑怯者】

誰かに届く文章を書くために、前回は「多数派に向けて書かない」「特定の誰かを想定して書く」という話をしてきたが、実はそれだけでは足りない。

少数派に向けて書く、ということは専門的な内容に近づくということになるが、そこで内輪ネタや固有名詞を説明なしに使い続けていくと、文章はどんどん雑になっていく。

読者の専門性に甘え「ここは書かなくてもわかってもらえるだろう」「これは説明するまでもないだろう」を重ねていくことで、出来上がるのは「一般読者が読みづらい文章」。つまり、本当の意味で少数派にしか届かない文章だ。

時に書き手は「わかるヤツだけにわかればいい」と捨て台詞を吐くこともあるが、それは書き手の怠慢と読者に甘えているだけで、自身の今の能力から逃げているだけだ。本当に専門性の高い人は、平坦な言葉で高度な内容を語ることができるのである。

しかし、それは必ずしも悪いことではない。
そこから自身のたりなさを自覚して努力するか、楽な道に逃げ込むか、が文章力がある/なしの境界なのだろう。

次はそうならないためにはどうすればいいか、具体的な方法を見ていこう。

【私と彼と、時々オカン】

多くの人に理解してもらえる文章を書く方法は「第三の読者を想定する」、それだけである。

ここでいう第三の読者は、特定の誰かでも自分でもない、書いているテーマに全く縁のない他者を想定しよう。

具体的にイメージできない場合は、自身の親で想像してみるといい。

世代も生きてきた時代も環境も違う相手に、自分の主張が伝わる文章であれば、それは難しすぎない多くの人に伝わる文章となるだろう。

改めて、難解な文章が賢い人の文章ではない。

あらゆる人に開かれた“平坦な文章”こそ、賢い人の文章であり、書くことが難しい文章なのである。


【考えたこと】

「わかるヤツにだけわかればいい」私も一度ならず、何度か逃げ込んでますね。思うように書けなかったり、努力のわりに反応が少ないと、ついそう零したくもなりますよね。

この記事を読んで下さっている皆様は、きっと「もっといい文章が書きたい」「多くの人に読んで欲しい」からこそ、文章力の記事を読まれていると思うのですが、大丈夫ですか?現実を突きつけられて傷だらけになっていませんか?

私はざくざく矢や槍が刺さって満身創痍ですが。
それなりに文章を書けているつもりでしたが、こう論理で説明されると全然ダメじゃん!ってなりますね。恐ろしいまでに。

とはいえ、ここで学び直せたのは大きな一歩だと思います。
これから先まだ書き続けるとすれば、これまでの書いてきた文章なんて人生の3分の1程度でしょうからね。あと3分の2は勉強した上で書けるわけです。これは名作が生まれる予感。

あと、ぜひ皆様が有名ライターになったら「この本のおかげです!」の片隅に「あと内容をまとめていた木っ端がいました」とでも書いてくれたら、それはそれで嬉しいです。ある意味、私の文章で誰かを動かしたわけですから。

なんて、ね。

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