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ふたたびオペラ。『トゥーランドット』欠けていた部分に愛があった。。



近所の劇場でプッチーニのオペラ『トゥーランドット』を
夫と一緒に見てきました。

中世アラビアの物語を紹介したフランス人ペティの作品
「千一日物語」の中の「カラフ王子と中国の王女の物語」
をもとにした壮大なオペラとはいえ、

私は一度も観たことがなく、
ストーリーも全然知らなっかったのですが、

プッチーニの"Nessun dorma"は
どこかで流れてるのを聞くたびに涙腺が緩むほど好き。

超有名な音楽なので、
知ってる人も多いはずです。

大都会のオペラ会場と違って
我が家の近所での公演はオペラハウスではないので
舞台装置から出演者まですべてにおいて
トップクラスではないのでしょうが、

出演者たちの歌声に圧倒され、感動し、
魂が震えて何度も鳥肌が立ってしまいました。

が、

個人的には、ストーリーがひどすぎる!

とショックな部分があり。。。

肝心のプリンスに感情投入できないので、
一番肝心な“Nessun dorma”
(日本語タイトル「誰も寝てはならぬ」)が
期待してたほど心に染み入ってこない。えーん。

ちなみに昨晩私たちが観た舞台のプリンス役の人は
50代後半くらいの韓国の人だったんですが、
巷のオペラやシンフォニーでは韓国人の方々の活躍が
ちらほらと目立つ気がしています。

愛のオペラでありながら、
大きなものが欠けている。

どうして、どうして、どうして?
自分だけ?
何なのこの人たちは?

みたいに思ってしまって
感動しながら白ける。
という複雑な気持ちだったのですが、

帰宅してからこの記事を読んで
すごく理解が深まりました。

このオペラを書き上げる前に
亡くなってしまったプッチーニの
複雑な立場を知ったことで、このオペラの重要さを知り、

愛が欠けていたのではなく、
欠けていると信じてた部分に
実はフォーカスが当てられていた。

ということを知って、また鳥肌。


ここからはネタバレ気味です。


このアリアを劇中で接してみると、単なる旋律の美しさだけではない、何かこみあげてくるものを感じるはず。「誰も寝てはならぬ」の真の姿は、オペラの中でしか体感できないのだ。

本当にそう。
この歌は聞いてるだけでもウルウルするけど、
オペラの中での体験が素晴らしい。


ということで、
感動しつつも自分の無知さのために消化不良気味だったので、

違うキャストでの演出を
ビデオでも舞台でもいいから
再びどこかでまた絶対に見ようと思いました♡




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