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秋のブーケ 私の花仕事

私が、もうかれこれ13年もの間、担当している花の仕事がある。
花の通販サイト『花問屋アソシエ』さんでの『花レシピ』の製作と撮影。『うきうき花レシピ』という、気分も揚る名前をいただいている。

毎月一回、季節の花の紹介とそれを使った作品を製作し、撮影する。
事前にデザインを決めて、花材を発注。
当日は丸一日かけて8作品程度製作しながら工程を撮影していく。
今年からは動画撮影も加わり、どうお見せしたらいいいか工夫しながら、スタッフ皆で試行錯誤しながら進めている。
特に、プロのカメラマンは使っておらず、当初から手作り感をあえて残している。

撮影の合間に。

この十三年間で、こちらのサイトの客様の傾向や購入価格、人気の花の動向など随分変化してきた。それらをリサーチしながら、その時々に応じた、お勧めの花材合わせを考えている。

特に最近は、ハウス栽培の花がオイルの高騰により影響を受けたり、また為替や輸送の関係で輸入の花も高くなっている。
過去の『お花いっぱい盛りだくさん』のデザインよりは、『シンプルな取り合わせで素敵に』が重要になってくる。

また、世の中もナチュラル思考になってきているため、『複雑で手の込んだデザイン』よりも『簡単で自分でも作れそう、自宅でも飾ってみたい』というところで提案するようにしている。
元々私は、生きている花を酷く痛めつけるような複雑なデザインには、疑問を持っていたので、この傾向は喜ばしいことだと思うし、『花のある暮らし』が定着することにもつながるのではないだろうかと思っている。

一方、それだけのレシピばかりでは、なんとなく夢がない。
だから予算を考えないで、気分が高揚するような『華』のあるデザインを毎回1点入れることにしている。

ダイヤモンドリリー、バラ(ブルゴーニュ)、紅葉ヒペリカム、野薔薇

大体は、毎月『花束』で提案。
特に花嫁さんが持つような丸いブーケは、毎度スタッフ内で歓声が揚る。
昨日は、クリスマスの撮影が中心であったものの、この季節でピンポイントでしか市場に出ない『ダイヤモンドリリー』とバラ、紅葉枝を使ったブーケの方が、盛り上がり見せた。

秋のブーケ

さて、今年も残すところ2ヶ月半を過ぎた。
深まりゆく秋も楽しみたいが、水面下でクリスマスの準備は始まっている。
12月の初めに、クリスマスのイベントを企画しているので、またまとまり次第、お知らせしたいと思っている。

クリスマスがやってきますね。

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