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主人の病気が分かるまで

noteを始めた時、やっぱり書かずにはおれないな、と思ったのがこの事。

主人が亡くなって2年半がたつ。
そこから更に遡った約2年弱の期間に、さまざまな事実と感情と思考が混在してた。
多分このまま時間がたつのに任せても、それはそれで良いんだと思う。

でも何か思い出す事で、忘れない事で、何かが整理されたらいいな。
自分の中に残ってる「何かキモチワルイもの」が少しでも消化出来ないかな。

2017年の夏だった。
主人の仕事は製造業で、結構細かい計算やプログラムが必要だったけど、それがどうも難しくなって来て、覚えていたはずの数式も抜け落ちるようになったと言う。

もともと理系で機械に強く、パソコン分解して遊ぶような人だった。
普段の生活の中では違和感は無かったけれど、その数年前亡くなった主人の父親が、アルツハイマー型認知症を長く患って大変だったのと、主人自身が10年程前に一度脳出血の病歴があったのとで、病院で調べてもらう事にした。

最初はかかりつけの診療所でCTを撮ってもらい、次に脳出血の時にお世話になったちょっと大きな病院でMRI検査。
脳血管的には異常は無いけれど念の為にと、市内で一番大きい病院の神経内科に二週間入院して検査する事になった。

色んな検査をしたと思う。
ひとつひとつはもう覚えていない。
ただ、一週間めを過ぎたくらいに、主人が主治医から告げられたのは、


「クロイツフェルト・ヤコブ病の可能性が高いです」

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