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「未来を一緒に作るチーム」Thirdを作った理由

未来なんて変えられない。大きな流れの中で自分たちができることは、ほとんどない。

そんなふうに言う人にあったことがあります。確かに日本に暮らして、なんだか自分の知らないところでいろんなことが決まっていくのを見ていると、そんなふうに思ってしまうこと、よくわかります。

けど、ぼくはそんなことはなくて、未来は変えられるとずっと信じています。少しづつかもしれないけど確実に何かは変えられる。自分たちで、動き始めさえすれば。

ひとりぼっちでできることは大きくないと思います。でも、同じような信念を持っている人や団体や企業の方々となら、きっと一緒に未来を作っていけると思っています。

ということで、久しぶりに書くこのnoteでは、2021年1月から始めたThirdという「未来を一緒に作る」チームについて、何を目指して、何をしたいのか、ざっくり簡単に書いていこうと思います。前から僕たちのことを知ってくれている方も、初めてこれを読んでくれている方にも、いつか一緒に何かする日のために。

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こんにちは、岸本です。キッシーさんとか、キシさんとか、外国の人にはKishiとか呼ばれています。東京にある、映像やコンテンツを制作しているTYOという会社(プロダクション)で、新規事業開発のチーム(Thirdという名前です)を率いています。写真は数年前にインドに行ったときのやつです。合成じゃないですよ。

ひとことで言うと、TYOは主にテレビやWEBのCMを作っている会社ということになりますが、いわゆる広告代理店ではありません。広告主がいて、その広告戦略やキャンペーンを考える広告代理店がいて、いざCMやポスターなどの広告制作物を作ろうとなったときに、実際の撮影を取り仕切る部分を担当するのがプロダクションと呼ばれる僕らのような制作会社になります。レストランで例えるなら、オーナーや仕入れ担当ではなく、厨房とフロアを担当して、来ていただいたお客さまが召し上がる料理を作る料理人ですね。シェフを務める場合もあるし、シェフは代理店の方が行い、我々はスーシェフ以下を束ねてシェフの想いやアイデアをお客さまに一番わかりやすく伝わる形で、美味しく届ける担当と言えるかもしれません。

さて、そんな会社が行うべき新規事業ってなんだろう? と考えて、いろいろな可能性を試してみるのがThirdの役割です。今までは広告という世界を中心にやってきた仕事の領域を、違う領域にも広げたいと思っています。

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僕らの強みを一言でいうと、伝えたいことを「伝わる」かたちにして届ける、しかも心を動かすような表現で届ける方法を誰よりも知っている、特に映像で伝わるカタチにするのに強い、ということです。これまではその強みを広告の領域で活かしてきましたが、これからは他の分野でも活かしていきたいと考えています。

例えば
・日本の地方部で活動していて、地域外や海外に伝えたい
・事業に込められた想いやビジョンを、伝わるように表現したい
・世の中を良くするアイデアを、ストーリーの形にしたい

そんな課題をお持ちの方と、対話を重ねながらベストな方法を探って、形にして世の中に出していきたいです。もやもやを「伝わる」形にする。そんなパートナーになりたいと考えています。

私たちのチームの名前はThirdと言います。
近江商人の「三方良し」という指針があります。「売り手よし、買い手よし、世間よし」。ものを売る、何かを伝える、だけじゃなく、社会も良くしていこう。そんな第三の価値を生み出すチームになりたいと思っています。未来を良くする、新しい価値を一緒に作っていきたいです。


ところで、「未来を良くする」って言われてもちょっと抽象的すぎますよね。何でもアリやん? そう思いますよね。ぼくもずっとそう思っていました。良くなれば良いなぁと漠然と考えてきたのですが、数年前にある本を紹介されて、そこに載っていたある図に出会って、コレだ! と思ったものがあるのでここに再掲させてください。

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IKIGAI』という海外でベストセラーになった本に載っていた図です。日本の長寿の村を調査した研究者の人が、長寿の秘訣をひもといていったら、共通項としてあぶり出されてきたのがこの図の真中、「好きなこと、得意なこと、お金がもらえること、社会に必要とされていること」が重なった部分を毎日やれているということだったそうです。長老たちに尋ねていくとどうやらそれは日本語で「IKIGAI」と言うらしい。

良い未来、というのは、そこに暮らす人々がそれぞれ自分にとってのIKIGAIを実践できている未来なんじゃないか? 答えは一つじゃなくて、それぞれの人にとって違うけど、互いにその違いを認め合いつつも、自分自身にとってのIKIGAIに向かって進む道筋を発見して、選択していけるような環境を作っていくことなんじゃないかなと考えています。その助けになる事業がどんどん盛んになっていけば、経済的な成功と個々人の幸せが両立できる社会が作れるんじゃないか? で、僕らにできることはなんだろう? それはそんな事業を伝えたり、広めたり、発展させたりすることに、コミュニケーションの部分で協力していくことなんじゃないか? という結論に至りました。

2017年にPathfinderという研究開発チームを作り、幸せな社会に至る道(Path)を探しはじめました。2021年からはTYOのThirdというチームで、一緒にその道を舗装して一人でも多くの人々が良い未来に進めるような事業をサポートしていきたいと思っています。TYOでたくさんのCMやコンテンツを作ってきたProducer / Project Managerたち社員と、志を同じくする外部の業務委託の仲間たちと、30人ぐらいの混成チームでスタートして半年、リモートワークばかりでなかなか飲みにも行けない状況の中だけど、それぞれみんないい意味で変人が揃っていて、話すと深いメンバーなのでとても楽しいです。プロダクションのプロとして培われた視点や矜持に触れて、毎日リスペクトが止まりません。

Thirdというチームに、または僕らが作りたい未来に、興味を持っていただいた企業・団体の方、私たちと一緒に何かをやってみたいと感じていただいた個人の方、ご連絡をお待ちしています。TwitterのDMでも、WEBサイトからでも、どこからでも結構です。お話できることを楽しみにしています。

ではまた!


Cover Photo by Peter Ogilvie on Unsplash

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