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【こんな映画でした】769.[コンクリュージョン]

2022年11月 4日 (金曜) [コンクリュージョン](2003年 DEN OF LIONS アメリカ/ハンガリー 102分)

 ジェームズ・ブルース監督作品。初めて。主役マイクをスティーヴン・ドーフ(撮影当時30歳、2009年の[パブリック・エネミーズ]を観ている)。マフィアのボスの娘カティアをローラ・フレイザー(撮影当時26歳)、初めて。

 原題の「den」はここでは「洞穴、動物の住む穴、住みか、動物園の檻」ということで、「ライオンの住みか」ということか。恐ろしい場所であることに間違いはない。なぜ邦題を「conclusion」(決定、結果、結論、終わり、終局、終結、終末、推定、締結、判決)としたのだろう? 原題の方がインパクトがあると私は思う。

 エンタテインメントではあるが、いくつかの問題を指摘している。まず不法移民のこと。金を取って仲介するビジネスがあり、これは今の今もあることだろう。あと売春ビジネスや小さな核兵器まで登場する。場所はブダペストだが、要請されてアメリカのFBIの捜査官が潜入捜査をするというもの。

 カティアとの恋愛が少し入れられてはあるが、基本的にはハードな内容。ラストシーンでは、カティアとマイクが助けた女性に、今度は助けられるという作り方で、できすぎでもあるが上手く作ってある。

 悲惨なヨーロッパの政治・経済の裏側を描いている映画とも言えるだろう。もっとも、あまり観たいジャンルの映画ではないが。

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