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【こんな映画でした】248.[大いなる幻影]

2020年 9月12日 (土曜) [大いなる幻影](1937年 LA GRANDE ILLUSION フランス 113分)

 ようやくこの有名な作品を観た。ジャン・ルノワール監督作品。ジャン・ギャバン主演。撮影当時33歳。女優が出てくるのは看護婦ともう一人、脱走した二人をかくまってくれた主婦エルザ(ディタ・パルロ)の二人だけか。

 問題は何が「幻影」、しかも「大いなる幻影」なのか、ということ。戦争そのものが幻影なのか、はたまた戦争が終わり「平和」が戻ってくるということが幻影なのか。ジャン・ギャバンのセリフでさりげなく一回出てくるだけなのだが。

 時代は「世界大戦」中。つまり今から言うなら「第一次世界大戦」での話ということになる。ドイツ軍に捕まったフランスの捕虜たちを描く。そして主に将校を。一兵卒ではないので、同じく捕虜といっても待遇がまったく違うようだ。ある意味、戦争とはいえ古き良き時代、という趣がある。もちろん捕虜は国際法に則って遇されねばならないのだが。

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