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【こんな映画でした】414.[カサノバ](1976年)

2022年12月 9日 (金曜) [カサノバ](1976年 IL CASANOVA DI FEDERICO FELLINI FELLINI'S CASANOVA イタリア 154分)

 フェデリコ・フェリーニ監督作品。何ともはや、これは一体何なんだろう、といった印象・感想を持たされる映像であった。グロテスクとか、醜悪とか、破廉恥といった言葉が出て来るばかりだ。先日、観たばかりのヒース・レジャーの[カサノバ]とは大違い。つまりこちらはカサノバに同情的というか、理解しようとする立場とでも言えようか。

 ところがフェリーニのものは、徹底的にその反対の立場からのものと言えるか。まったく同情もしないし、理解もしようとしない(というふうに見える)。ひたすらその行動・思考を批判的に糾弾するがごとくに描いていく。それはそれでまた、逆側からのカサノバに対して理解があり、関心があるからとも言えるのであるが。特にその老いさらばえたあとの末路! 

 またいずれ観てみよう。その時には見方が変わっているかもしれない。

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