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【こんな映画でした】705.[双頭の鷲]

2020年 9月22日 (火曜) [双頭の鷲](1947年 L' AIGLE A DEUX TETES THE EAGLE HAS TWO HEADS フランス 87分)

 ジャン・コクトー監督作品。女王役はエドウィジュ・フィエール、撮影当時40歳くらい。美人というわけではないが、魅力的である。亡き王に似ている詩人をジャン・マレーで、撮影当時33歳。

 内容としては、王室内の権力争いということか。男王も結婚式の当日に暗殺されている。それから10年後を描く。突如、女王の前に現れた刺客である詩人が、亡き王にそっくりだったという運命の悪戯である。

 結果として、女王は粛々とその宿命を受け入れることになる。もちろんその条件として、詩人とともに。ラストシーンは、それが成就された階段のシーンの俯瞰で終わる。劇的である。

 「双頭の鷲」から私が連想するのは、行進曲「双頭の鷲の旗の下に」である。国旗に描かれた紋章として歴史があるもののようだ。

 [美女と野獣]同様に、室内装飾に凝っているのが見て取れる。そういえば一本しか気がつかなかったが、燭台を壁で支えるのは人間の手の造形であった。もちろんそれは本物の人間が演じていた(?)のだが。

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