【映画レビュー】オール・ユー・ニード・イズ・キル with Tough Boy - Tom Cat
Tough Boy - Tom Cat
2014年アメリカ映画
出演 トム・クルーズ
エミリー・ブラント
ヒーローは強くなければならない。戦いの最中に己の弱さに苦悩したり、そのせいで仲間が犠牲になるなどあってはならない。そんな主人公は不愉快だ。見たくもない。(と私は思う)
トム・クルーズ演じる主人公は戦闘能力ゼロの広報担当将校である。エイリアンと戦争中の軍隊にとっては役に立たない。それなのに、ある日司令官から最前線に行けと命令され、逃げようとするがすぐに捕まってしまい、脱走兵として将校階級を剥奪される。そして前線に送られてあっけなく死んでしまう。でもなぜか次の瞬間ハッと目が覚めると出撃前日に時間が戻っている。
これが延々と繰り返される。エイリアンに殺されては戻り、また死んでまた戻る。死にまくっても死なない。その繰り返しの中で少しずつ学習していき、死なないように強くなってゆく。いわゆるタイムループもの。
ゲームオーバーとコンティニューを繰り返し、次第にゲームが上手くなってゆくのと同じだが、毎回の死に方が悲惨で痛々しい。死んだ方が楽だ。
能無しで情けなくてカッコ悪かった主人公が強くカッコよくなっていく過程が良い。
頑張る動機が、正義からではなく、大切な女性を守るためというところが潔い。
エンディング直前のトムの素敵な笑顔が印象的だ。
※原作は日本のライトノベル(未読)です。
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