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2022_0915_本読み

<1169字>

冒頭の写真:
サネカズラの葉上に、怪しい作り物めいた虫を発見。巨大なアリマキか?と思いましたが、オオトビサシガメというカメムシの幼虫か、と思われます。

この密集具合は、多分、孵化したてです。が、蚊にくわれるのを恐れて、
卵殻をさがせなかった。ちょっと残念です。

それにしても、デザインセンスに唸ります。



9月15日(木)は以下を読みました。

『虹の解体』 リチャード・ドーキンス 著

福岡伸一 訳
早川書房 
第 12 章 脳の中の風船 3ページまで

ミームのこと、続く。
昨日「ミームは遺伝子の社会でのアナロジー」と山崎は書いたけれど、
今日、きよもとさんは、遺伝子は次の世代に生殖あるいは分裂を通じて伝わるけれども、ミームは身体的にはつながりのない別の個体に伝わる、と指摘してました。

確かに。単純なアナロジーではないですね。

ところで、本のタイトル『虹の解体』のことはどこへ行ってしまったのだろうという、こいでさんの指摘は、確かにそうだなと思いました。

(音読した人:山崎)





『畏るべき昭和天皇』    松本健一 著

新潮文庫
天皇の戦争責任その三 陸軍を抑える最終の手段

荻外荘てきがいそう(近衛文麿宅)での会議の様子が、かなりよくわかりました。

近衛には若さも知性もあったが、政治力が無かった、と断じている引用がありました。

首相、海軍、外相が不戦の主張で合意していたのに、陸軍(東条英機陸相)を説得することができなかったことにそれが表れている、と。

(音読した人:こいでさん)





『塩一トンの読書』    須賀敦子 著

河出文庫 
作品のなかの「ものがたり」と「小説」

谷崎潤一郎『細雪』について。

この小説の構造をみごとに読み解いてくれるので、山崎は未読にもかかわらず、ちょっとわかった気にさせられます。しかも読むことを体験したくなります。

この小説の主題は「ゆく春を惜しむこと」だという指摘もありました。
それは消えゆく日本的情緒への挽歌みたいなことなのでしょうか?

(音読した人:きよもとさん)






『学問のすゝめ』  福沢諭吉

解題 小泉信三
岩波文庫 
解題 五

日本の独立を守ること、が、福沢諭吉の第一の目的ということが、心に残りました。

確かに、蔑まれることなく、人間としてまともに生きるには、それが大前提だった時代ですね。列強に植民地にされれば、ひどいことになるのは、本文でもトルコやインドの例が引かれていました。

(音読した人:めいさん)





『芭蕉連句集』  中村俊定・萩原恭男 注

岩波文庫、
四〇 霜に今(壬生山家)138~140ページ

俳号が面白い雰囲気。百歳子、式子、夢牛、梅額、槐市、村皷。
興行は元禄2年の冬。芭蕉は49歳、上記、伊賀連衆で、生年のわかる人たちは20代や10代。若いですね。

(音読した人:山崎)




















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