【90】感謝するということはどういうことか?
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前回は、引き寄せの法則でよく言われる「気分が良くない時には、気分が良くなることをしましょう」ということについて私見を述べました。
つまりこのままの文言で取ると、「ネガティブな感情をポジティブな感情で上書きする」という解釈になる危険があるということです。
あくまでもネガティブな感情を受け入れ、それをニュートラルに戻すプロセスが重要だということでした。
無理矢理感謝しようとするとかえってネガティブになる!?
さて、もう一つ引き寄せ界隈で議論になるのが、「感謝」です。
ザ・マジックなど多くの本で感謝日記を毎日つけるのがいいであるとか、「ありがとう」を何度も唱えることで真の感謝に目覚める、と小林正観さんなどが仰っています。
ここでよく言われるのが「感謝の気持ちも出ないのに言ったって意味あるのか」とか「感謝しようと思ってもできなくて自己嫌悪に陥る」というものです。
「自分は感謝もろくにできない人間なのか」と落ち込む必要はありません。心からの感謝とはかなり高度な感情だからです。
習慣に入ったばかりの初期段階では、全く感情が込められないのは確かです。私も「ありがとう」はほぼ念仏状態でした。
感情はこもっておらず、一日1000回をいかにして達成するかということに躍起になっていた気がします。
しかしながら、この習慣も2週間ほど経つと変化が出てきます。
具体的にはこのような変化がありました。
🔸普段あまり口に出すことのなかった「ありがとう」という言葉がより身近なものとなる。
🔸口に出すことに抵抗感がなくなる。感謝されるようなことがあったらすぐに感謝の言葉を口に出すことができるようになる
🔸感謝する気持ちというのはどういうことか考え始める
🔸あらゆるものに対して感謝の気持ちを持つように意識し始める。
🔸引き寄せ習慣の一環として、手を動かしている実感ができる。
→ ここから1つ2つと、自然に習慣を増やすことができる
ちなみに「般若心経」を暗誦して唱えることもしていますが、最初は意味がわからなくとも、何千回と唱えるうちにだんだんとニュアンスが掴めるようになってきます。
感謝もこれと同じで、何度も何度も唱えることで潜在意識に浸透させていくと自然と「ありがとう」の意味がじわじわと心の中に拡がるのがわかってきます。
勇気を持って真の感謝の道に飛び込む
「ありがとう」習慣が始まった時に嫌悪感を抱くのは、それが自分にとって未知の領域だからです。
「いやいや、いつも感謝してるよ?」と思いますが、ここでいう感謝は心から感謝し、相手の幸せまで願えるレベルのことです。
前回、以下ご紹介しましたが、以下に再び意識レベルの表を示します。
表にある通り、エネルギーレベルの200(ニュートラル)を突破するには「変わりたい」という意思に基づく「勇気」ある行動がどうしても必要になってきます。
現状維持(ホメオスタシス)は生物の防衛本能であるため、自分が変わろうとすると、不安や恐れを出してきます。
これは自分が知らない領域だから危ないぞ!
と言ってくるのです。
これを「勇気」を持って打破する必要があるということです。
感謝について勇気を持って行動したいわけですが、ただ「ありがとう」と唱えているだけでは効果は薄いでしょう。
英語学習でもいくらディクテーションやシャドーイングを頑張っても、実際に英語圏の人と会話しなければものにならないのと同じです。
本当に感謝できるような場面に出会したとき、今まで感謝の言葉が恥ずかしくって出なかった、慣れてなくて出なかった。こんな経験があると思います。
そんな過去を払拭し、毎日「ありがとう」と唱えた成果として、勇気を持って「ありがとう」と感謝を伝える行動を取るということです。
そうすると鏡の法則(目に見える世界が自分の心の中を写す鏡であるという考え方)により、心からの感謝を伝えると相手も返してくれるようになります。
するとここで承認欲求も満たされ、自己肯定感が上がり「感謝するっていいな」と思えるようになります。
さらに「ありがとう」と何度も唱える際にこの実体験が元となり、感謝の感覚が多少なりとも入っていく。あとはこの繰り返しです。
問題は「ありがとう」と口に出した時に感謝の気持ちが伴わないことに自己嫌悪することです。
これがネガティブとなり、「ありがとう」と唱えているにも関わらず、逆効果になってしまいます。
しかし「感情が伴わない」ということを許容すれば良いのです。
「そのうちに本当に感謝の気持ちが出てくるだろう」くらいの軽い気持ちで唱えまくります。
小林正観さんも「ありがとう」と言った回数が増えれば増えるほど、感謝の気持ちに目覚めるとおっしゃっています。
感謝は非常に高いエネルギーを持つ感情だということですが、同時に難しいものでもあります。
だからこそ意識的に「ありがとう」を口に出してしていきたいですね。
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