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つくった本の装丁や、同人についての話をします。

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2023年につくった同人誌の装丁まとめ

年末にいつも書いているまとめも今年で3回目になりました。なんだか感慨深い! 出した本は全部で6冊。去年に続き、今年もいままで出来なかったことが出来た年になりました。 1年前の記事はこちら。 Pink Candy Buffetピクリエがサービス開始したよ〜という話を聞いて、なにかイベントあわせでつくれるものは…となりXに投稿していた1万字くらいのR18話をいくつか詰めた再録本をつくりました。全部R18なので「ピンクだらけの本にする!」がテーマです。 本文用紙をピンクにし、イ

    • 上製本をつくった話

      憧れだった上製本をどこかでつくってみたいな〜と思っており、ちょうどジャンル的にもお話的にもあいそうだったのでチャレンジしてみることにしました。 上製本とは上製本とは、本文を厚い表紙でくるんだ形で製本されるものを指します。厚紙を用いた硬い表紙はハードカバーとも呼ばれます。 今回はこの本をつくる際にやったことをメモしていきます。 お願いした印刷所上製本をつくれる印刷所はいくつかあるのですが、わたしは安価でつくれる・少部数でも対応できるおたクラブさんにお願いしました。 「80P

      • カバー付き文庫本をつくった話(+ノベルティ)

        1ジャンルで書いていた話がまとまってきたので、再録を出す際にカバー付き文庫本をつくってみることにしました。 カバー付き文庫本とは、冊子に別途印刷されたカバーを巻いて発行された本のことを指します。書店で売っている一般的な文庫本をご想像いただけるとわかりやすいと思います。カバーをつけることで、比較的安価でありつつも特別感のある本になります。 今回はこの本をつくる際にやったことをメモしていきます。 カバー+冊子をつくるカバーつき冊子をつくる場合はその名のとおり、カバーと冊子を別々

        • ブラウザで完結できる、同人誌表紙メーカーでデザイン表紙をつくってみる話

          概要本をつくりたいけど表紙はどうしたら!?という話題を最近見かけるので実際に同人誌表紙メーカーさんを使ってなんとなくいい感じの表紙をつくってみたぞ、という我流チュートリアルです。 前置き字書きのかたが「はじめて本を出してみたい!」と思ったときに直面する問題のひとつが表紙なのでは、と思います。どう用意するか考えたときにおそらくこのようなパターンが挙げられそうです。 わたしもいまは試行錯誤しつつも自分でつくっていますが、1番はじめは友人に頼んでデザインをつくっていただいたりイ

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        2023年につくった同人誌の装丁まとめ

        • 上製本をつくった話

        • カバー付き文庫本をつくった話(+ノベルティ)

        • ブラウザで完結できる、同人誌表紙メーカーでデザイン表紙をつくってみる話

          2022年につくった同人誌の装丁まとめ

          2022年も色々本をつくったな〜ということでまた装丁の詳細を備忘録がてらまとめていきます。 1年前のまとめをしていたときには「もうこんなに本をつくることはないかもな〜…」と思っていたのですが、本誌5冊+おまけの冊子2冊で合計7冊つくっていました。 1年前の記事はこちら。 わたしのかわいいのらねこさん当初つくっていた本がどうしても行き詰まってしまい、その本を落として別の本を1週間でつくらなきゃ!となり急いでつくった本でした。急いでつくったけれど、ちょうど誕生月の推しキャラの誕

          2022年につくった同人誌の装丁まとめ

          軽めの本(無配用冊子など)をつくるときのおすすめ印刷所まとめ

          waveboxにいただいたこちらのメッセージを見て「色々おすすめできるところがあるな…?」と思ったのでせっかくなのでnoteにまとめてみることにしました。 (これに対して「noteを書いてもいいかな?」とツイートしたところ、waveboxにてご快諾くださりありがとうございました〜!) 「軽めの本」のうちわけまず、この記事で扱う「軽めの本」は以下のように定義しようと思います。分量に関しては、この程度が「目安」のつもりで進めてみます。 「とりあえずはじめて本をつくってみたい」

          軽めの本(無配用冊子など)をつくるときのおすすめ印刷所まとめ

          表紙の用紙と箔押し加工についての話

          同人誌をつくるときに用紙に何を使うか考えるのが好きなのですが、いただいたメッセージを見てたしかに色々悩むよな〜なんて思い、知ってる限りのことをメモしたくnoteを書いてみることにしてみました。 noteを書くきっかけのメッセージwaveboxにいただいていた内容はこちらです(引用×だったらなんなりとお知らせください〜!) 聞く相手がわたしでいいのか…!?と思いつつこういう風に聞いてもらえるのうれしいです!同人誌を出したい人のことが大好きなので…♡というわけで、以下の2点で

          表紙の用紙と箔押し加工についての話

          同人原稿おぼえがき(小説)

          いつも装丁などの仕様をnoteに書いていましたが、そういえば自分がどう原稿してどう本をつくっているかというのをどこにも書いたことがなかったなあ…と思い、振り返りがてら記録します。 素人の話なので技術的に面白い話はあまりなさそうではあるのですが、周囲に「本を出してみたい」という方が増えてきたので、わたしはこんな感じだよ〜というのが少しでも参考になればいいな〜と思っています。 またあくまで素人の話なのでこれ用語の使い方が違うよ…これもっと効率よくできるよ…なんてことがあればぜひツ

          同人原稿おぼえがき(小説)

          ホログラムペーパーを使った本をつくった話(+ノベルティの話など)

          ホログラムペーパーをずっと使ってみたかったので、今回の本は表紙にホログラムペーパーを使う、というところから考えていきました。 (以前友人の本には使わせてもらったのですが、自分の本ではやったことがなかったので…!ちなみにそのときの記事は以下です) データの作成今回の印刷はくりえい社さんで、2.5Dホログラムペーパー表紙印刷を使用しています。同じ種類の紙はホープツーワンさんでも取り扱いがあります。 手元にあった印刷サンプルを見る感じ、白色を残したほうがきれいにホログラム感が出

          ホログラムペーパーを使った本をつくった話(+ノベルティの話など)

          二色刷りと小口塗りの本をつくった話

          長いこと小口塗りの本をつくってみたくて二年くらい印刷所を探すだけしていたのですが、せっかくなら本の内容とマッチする装丁を思いつかなくて保留になっており… 今回念願の仕様にできたので、やったことをメモ書きしていきます。 小口塗りについてTwitterやnoteなどで色々レビュー調べたところ、小口塗りを「納期が短い」「きれいに仕上げていただける」という印象があるのはくりえい社さんでした。以前くりえい社さんにはジャン割でお世話になり、そのときにもきれいな本をつくっていただいた覚え

          二色刷りと小口塗りの本をつくった話

          2021年につくった同人誌の装丁まとめ

          今年は本を出したい!と思えるくらい好きなものができて、また色々なことを試したりした年だったので、装丁の詳細を備忘録がてらまとめていきます。豆本・ミニ本も含めて全部で6冊です。 花の名前ひさびさに出した本だったのと、このときは「1冊くらい記念につくれたらいいな」という心境だったので念入りに試し刷りをすることにしました。 色々な印刷所で試し刷りをしたり、トレーシングペーパーの扉を別注したり、本のイメージにあわせるために奮闘した記憶があります。 ブロスさんの製本がすごく好きで、

          2021年につくった同人誌の装丁まとめ

          字書き2人でタイトルを一緒にしてそれぞれ別々の本をつくった話

          同じタイトルだけれど、まったく違うジャンル・カップリングで違う人が話を考えるとどんな本になるだろう?というのが今回の記事のお話です。 一緒にやってくれた友人「ぜひ!」と言ってくれたのは友人のねるさん。(Twitter:@samenai_neru)かつて同じジャンルで知り合い、さらに別のジャンルで合同サークルとしても活動していた相手です。お互い好みがとても近しく、でもちょっと違うところもありその違いを尊重しあえる友人です。 わたしもねるさんも本文だけでなく表紙も自分でつくっ

          字書き2人でタイトルを一緒にしてそれぞれ別々の本をつくった話

          お話をもとに本のデザイン・装丁を考えさせてもらった話

          本記事はBL、成人向けの同人誌について記載しております。本の中身については一切触れませんが、ご理解いただきますようお願いします。 好きなお話を書く友人にタイトルのようなことを提案した結果「いいよ!」と快諾していただき、楽しい体験ができたので一部始終を記録します。 今回の経緯 友人がはじめてのジャンルの本をつくる、また同ジャンルなので、せっかくなので背中を押すがてら「仕様・装丁すべて考えさせてもらってもいいですか!?」とお願いしてみました。本記事ははじめの打ち合わせから、無

          お話をもとに本のデザイン・装丁を考えさせてもらった話

          トレーシングペーパーを使った扉やポストカードの話

          同人誌の表紙を開くときってわくわくしますよね。今回は、そのわくわく感をより高める「扉」のお話です。表3の手前に雰囲気を盛り上げるトレーシングペーパーを挟み込みすることで、お話の雰囲気をより伝えられたらいいな〜…!と思って、最近はこの仕掛けにハマっていたりします。 印刷所さんが用意している遊び紙トレーシングペーパーあらかじめデザインパターンを印刷してあるトレーシングペーパーの扉を用意している印刷所さんをご紹介します。どの印刷所さんのものも個性があるので、パターンやお話の内容に

          トレーシングペーパーを使った扉やポストカードの話

          クリエイター専用のカウンセリングを受けてきた話

          カウンセリングを受けてきたクリエイター専用のカウンセリングサービス『ando.』さんにカウンセリングをしていただきました。カウンセリングについては2回(1回目50分・2回目40分)で、1回目は気持ちの発散、2回目は経過報告というかたちでお願いしました。 知ったきっかけはTwitterで以下のツイートを見かけたことです。 もともと仕事もクリエイター寄りのことをしており、「なにかしら相談にのってもらお〜!」くらいの軽い気持ちで門を叩きました。カウンセリングってどんなもの?とい

          クリエイター専用のカウンセリングを受けてきた話

          4000字くらいのお話でミニ本・豆本をつくった話

          本記事は二次創作を扱う同人誌について記載しております。 Webオンリーで小説を展示をしよう!と思ったのですが、せっかくなら…と思い本をつくってみることにしました。 展示するお話は4000字程度のSS。A5や文庫の本にするにはちょっと短いような気がする…ペーパーにしても良いのですが、せっかくのイベントならなにか面白いことがしたいな〜と思って色々調べていたところ、たどり着いたのが「ミニ本・豆本」でした。 今回つくった本 B8小説本/24P、表紙CMYKカラー、本文モノクロとい

          4000字くらいのお話でミニ本・豆本をつくった話