病院で知能検査と心理検査を受けた結果
今年3月、1ヶ月ほど入院していました。
その間、主治医の先生に、
「自分の特性や、今後生きやすくなるためのヒントを知るために、知能検査と心理検査を受けてくださいね!」
と言われ、WAIS-Ⅳ、AQ、CAARS、SCT を受けることとなりました。
すべての試験は2日間に分けて、公認心理師の先生の監督の下、行われました。
受験後の雑多な所感は、以下の通りでした。
なお、入院よりも前に、個人的に抱えていた「困り事」としては、
他者の指す「こそあど言葉」の意味がわからない。
曖昧な指示に「Huh?」となる。
他者の話を聞くのが苦手。
特に文脈の推定に苦手意識あり。
興味のない話なら尚更。。。
左耳から入った言葉が、右耳から抜けていく。
よって他言語試験のリスニング能力も低い。
他者のお気持ちを汲み取るのが難しい。
自身の思考に、アウトプットが追いつかない。
マルチタスクが大の苦手で、抱えるたびにかなり疲弊する。
集中力がゾーンに入るまで、時間がかかる。
逆にゾーンに入ってしまえば、最強。何時間でも作業できる。
制作中に、少しでも邪魔されると不快で、立腹する。
日光が眩しくて苦手。
自分の服がどれだか分からなくなる。
服に限らず、何が何処にあったっけ?状態が頻発。
といったものが、ありました。
本日、結果が返却されたので、それを振り返ってみたいと思います。
WAIS-Ⅳ結果
まず、全体的な数値を見て、私が天才でも何でもなく、私の成し遂げたことは努力でもぎ取ったということが証明されたような気がしましたw
言語理解の数値が高いのは、自分でも納得しています。特に読書はほとんどして来なかったのですが、小学生時代からブログを書いたり、小論文を書かされたり、13年に亘りTwitterをしたりしていたから、この数値を得られたのではないかと思います。
パズル系が得意な方だと思っていたので、今回の知覚推理の数値は、思いの外低く感じられました。
「単純な事を聞いて覚えること」に関しては問題なく出来るため、ワーキングメモリーの数値については、まぁ、この程度かな、と納得しております。
ただ、問題は、処理速度です。
私の処理速度の数値、低すぎ。。。
流石に100を大幅に切るとは思っていなかったので、少しショックでしたw
WAIS-Ⅳ、AQ、CAARS、SCT の総評コメント by 公認心理師先生
得意なところ
「どれだけ時間がかかろうが、物事を完遂させる」が私のポリシーなので、当然と言えば当然ですねw
学生時代に勉強を疎かにしなかったからか、語彙力や知識が維持されていたのはよかったです。
先に述べた所感で「規則性問題(中略)大っっっっ得意だわ」と書いていた通り、論理的思考については、かなり得意な意識がありましたが、それが証明されましたね。
やはり、日々の生活・仕事においても、集中力にはムラだらけですw
特に環境要因、例えば異音や気温等が集中力に影響を及ぼしている気がします。
苦手なところ
はい、他者の意図を汲み取るのが苦手です。。。認めるしかありません。
たしかに質問でイタい所を突かれると、回答が不明瞭になりがちです。。。
先述しましたが、自分の服を覚えるのが苦手なのも、視覚的情報の記憶が苦手ゆえなのか、とハッとさせられました。あとはたしかに学生時代に板書取るのも苦手でしたw
基本的に他者の話は左耳から右耳へ流れてしまいますし、話の中に複数の事柄が含まれていると「Huh?」となるので、このコメントにも納得できます。
逆に自分の言っていることは聞き取れるので(当たり前)、学生時代の試験勉強は、視覚的情報からではなく、聴覚的情報からインプット、すなわち音読で勉強するように心がけていました。
発達傾向について
正直、ASDの可能性はあるだろうな、、、と受験前から確信していて、心理師の先生に「ASDかどうか調べてください!」と頭を下げてお願いしておりましたw
ASD、特に元々アスペルガー症候群と呼ばれていた症状をインターネット上で見ると、ほぼ全て自分の困り事に合致していました。
また、私の 16Personalities は INTP-T なのですが、Google検索で「INTP」と入力すると、大体「INTP アスペ」と出てくるのも、自分がもしかするとASDかもしれないと思う要因になりました。
個人的には、MBTI的なものを発達の診断に勝手に結びつけることに対しては、偏見に繋がるのでよろしくないとは思っています。
ASDの傾向を有している可能性がある、と言われたことで、「今までの困り事は、起こるべくして起こったことだった」のだと、腑に落ちましたし、「治るものではないから、しょうがないよな」と、心が軽くなりました。
軽いADHDの傾向があるのは、少し意外でした。モノを失くすのは年1回レベルで、忘れ物も殆どしないからです。マルチタスクの苦手さや、タスクをこなす上での注意力維持の苦手さも、ADHDの「不注意」に当てはまるのか…と勉強になりました。
人間関係について
自分の知識と、仲の良いおともだちのお陰で、今まで自分はサヴァイヴ出来ていたのか…と痛感させられました。みんな、いつもありがとねン!
家族に対してブチギレることが多いので、理不尽なことがない限りは、気持ちを落ち着かせるように努めますw
今後に向けて
感情に支配されがちな私、脳と口が直結しており、勢いに任せて思いの丈をガーーーーッと捲し立てがちなので、Calm down を心がけます。。。
今年に入って紙の手帳を手に入れたので、他者から聞いたことはそこにガンガンメモしていきます。
TOEICのリスニングでメモ取れないのがホンマに最悪。。。
みなさんへ、私に曖昧な指示を出すのはおやめください。。。どう足掻いても、理解不能なのです。指示は超〜〜〜絶具体的だと助かります。ご協力よろしくお願いします!
まとめ
今回の知能検査・心理検査の受験で、大人になってからではありますが、発達障害(ASDと軽いADHD)の傾向を把握することができました。
今までは、苦手な事を沢山抱えていても、元々私が完璧主義者ゆえ、それを否が応でもこなそうとしてしまい、エネルギーを大量消費し、結局疲弊してしまうことが多々ありました。特に大したことをしていないはずなのに、なぜ、毎日こんなにもしんどいのかと思っておりました。
しかし、今回、自分のASDの特性と、得意分野を知れたことで、今後「如何にコストを掛けずに困り事をカバーするか」について考えることができましたし、
「たとえ困り事をカバーし切れなくても、それは治らない特性だからしょうがない」と捉えることもできるようになり、少しは生きやすくなりそうだと感じました。
うつや不眠、パニック等の症状が無くても、「生きづらさ」があったり、日常で何とかなっていても、問題解決時のエネルギー大量消費で疲弊したりしている方は、心療内科で一通り検査を受けるのを強くお勧めします。専門家から客観的なアドバイスを頂けるだけでも、これからをサヴァイヴしていく糧になります!
ここまで、お読みいただき、ありがとうございました :)
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