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人生の最後に最高の「ごちそうさま」をいうために。

2023年1月1日。
ひっそりと、このnoteをリニューアルした。
以下は、所信表明というか、言い訳というか、言い訳寄りの所信表明です。

プロフィール写真を、何年前かわからないホテル広報時代の写真から、真剣な眼差しでどこぞの野外で肉を焼いてる写真に変えて。
紹介文も随分とフワッとさせた。

noteでアカウントを作った時は、右も左も上も下も分からない独立したてのぴよぴよフリーランスで。
「仕事を取っていくために何かしら発信しないと」
と思ってざっくり前のめりでスタートした。

「何かしら」と言ってる時点で怪しい。浅い。生ぬるい。
最初は一応仕事に関することを書こうと思ってた。

でも…書けない。仕事に関することを全然書きたくない。

私が初めて広報の仕事を始めた15年前に比べると、広報に役立つ情報はネットに山ほど溢れてる。フォロワーが多い広報さんのtwitterをフォローしてればタイムラインは有益な広報ノウハウで埋まる。そんな便利な時代に、私がここで発信したいことなんてない。

そんなことを思っていたらあれよあれよとnoteを書く手が止まった。

前回の投稿が2021年1月11日。
2年前である。

「一生に一度でいいから」と東京にあるミシュラン三つ星「カンテサンス」に行った時の話である。もうすでに完全に仕事と関係ない。

2年前のこの記事でも書いたけど、私は死ぬ間際に今まで食べて美味しかったものをニヤニヤ思い出しながら、ヨダレを垂らして死にたい。
走馬灯にこの世でいただいたごちそう総集編を8Kのスーパーハイビジョンで流したい。

なのにどうよ。心が震えるほど美味しいものを食べても、最近は消化が完了すると記憶が4コマ漫画くらいの解像度でしか残らない。
何を食べてどんな味だったか思い出せない。老化現象?
このままの調子だと走馬灯は4コマ漫画になってしまう。

やっぱりどこかに記録を残しておきたい。

有料の日記アプリを使い始めた。課金すれば続くと思ったが2ヶ月で解約した。
日記は書いた本人が書いたことを忘れる、というところが難点である。
買うものをメモに書いたのに、そのメモを忘れて買い物にいくオカンと同じ症状だ。子を産んでもないのに進むオカン化。やめてほしい。

2年前のカンテサンスの記事も、自分で書いたことをすっかり忘れていた。
初めて行った時に何を食べたか思い出せずにウンウン唸っていたところ、友人に「自分で書いたnote見たらいいやん」と言われた。
自分で書いたことも忘れるのでやっぱり誰かに読んどいてもらって、たまに思い出させてくれると助かる。

そんなわけで。
勝手ながら、この場所(note)は私の走馬灯にごちそう総集編を流すための備忘録として使うことにした。(他のSNSと比べて一番フォロワー数が少ないのも都合がいい)

誰かにお店をおすすめする記事じゃないです。
よくあるグルメブログみたいに、わかりやすい食レポとかしません。誰かに、丁寧に、美味しさを伝えるよりも、私が死ぬ瞬間に鮮明に思い出すための記録です。なので本音の感想を残します。

あなたにとって完璧で有益な情報ではないだろうけど。
でも、読んだ後にあなたのお腹がちょっとグーとなるくらいの読後感は与えたい。空腹とは未来へ活力だから。




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