マッチとの燃える友情はあったのか?
今年の冬は、我が家の暖房はこたつと石油ストーブ。
その頼りにしている石油ストーブの点火装置が壊れたらしい。
いつもなら、レバーを押し下げると芯が上がってくるのと同時に点火装置の先の電熱線が赤くなって 「ぼっ」 と着火する。
数日前から電熱線は赤く灯るのだが着火には至らない。
妻からの報告により私が「えいやっ!」と気合を入れてレバーを押し下げると 「ぼっ」と着いた。
電池が無くなってきているのかもと電圧を測ってみたが十分あるようだ。
芯の方を見てみると、点火装置の先が当たる部分が、他よりも少し低くなっているようだ。
これは芯の手入れが必要なのかもとは思いつつも、そこはかなり「めんどくさいハードル」が高いので私は「気合で点ける」ことにした。
しかしそれも通用しなくなってきたようで、赤い光が灯り、白い煙がささやかに立ち昇るが炎は上がらない。
気合でだけでは着かないのならと口をすぼめて「ふーっ」と細く息を吹きかけてやると、着いた。
妻はどこからかマッチを出してきてそれで点けているようだ。
私が朝一番に起きてくる日は気合と呼吸法?で着けていたのだが、マッチの燃えカスが無いのを妻に不思議がられていた。
だがそれも長くは続かなかった。
電熱線が全く光らなくなった。
しかし私が子供の頃は、ストーブはマッチで点火するのが当たり前だったし、このストーブ自体が20年選手なので補修部品があるのかも疑わしい。
取説も、収納するための段ボール箱と共に押し入れの奥深くにしまい込んでしまっているので「シーズンオフまではこのままマッチ点火で行くか」となった。
まぁそれは良いのだが、マッチって今もあるの?
という疑問が・・・
その昔はレストランや喫茶店で普通にもらっていたものだが、今時そんなモノくれるとこないよなぁ。
このストーブ点火に関してはライターよりもマッチだよなぁ。
と思ってアマゾンで検索したらまず出てきたのが飲料の「マッチ(MATCH)」
そしてキャンプ用とかレアものとか・・・
あ、いやいや、そんなに買うほど大量にも、懐かしい絵柄のモノとかも別に欲しくない、もう春が来るまでの少しの間ストーブに点火したいだけなのに。
当たり前に身近にあったものが、何か遠くへ引っ越してしまった友人のように思えた。
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