kitamura minami

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無趣味といえば私です イラストや映像をやってます HP http://www.kitamuraminami.com/ twitter https://twitter.com/kita__minami

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KODOMO一景 1.はじめに

6月半ば、私は第一子を出産した。 5日の入院と1ヶ月の育児を経て、ほんの少しだけ子どものいる生活に慣れてきたところだ。 はじめの頃は夜子どもが少し声をあげれば飛び起きていたし、少し寝られても毎回必ず夢に子どもが登場していた。(子どもがドブネズミになってベッドから抜け出してしまう夢や、子どもを自転車のカゴにいれて蛇の頭で埋め尽くされた道を走る夢はなかなかキツかった) 今では夜は子どもがわんわん泣くまでスヤスヤであるし、ちょっとの泣きなら自分がご飯を食べきるまでほおっておくのも

    • 作品集「宇宙(ユニヴァース)」制作日誌より「clubhouse・または恐怖のガス人間」の巻

      先日、初の作品集「宇宙(ユニヴァース)」が刊行になりました。 そこに6篇の制作日誌を収録したのですが、その中の1篇をどなたでも読んでいただけるよう、ここに残しておきます。 以下は本からの引用です。 某月某日 招待制SNS「クラブハウス」が登場し、流行し、赤福の賞味期限のごとき速度で廃れていった。 ヤツが流行しはじめてすぐ、イラストレーターのアボット奥谷くんと「ほらあなクラブ」と銘打って不定期の配信番組を始めた。当然非招待制で、いつでも誰でも断りなく会話に参加できるシス

      • KODOMO一景 3.仕事のこと

        仕事と育児の両立については、正直今でもまだ結論が出ないので、とりとめのない感じになりそうだけどとりあえず書く。 私はとにかく早めに仕事に復帰したかった。 私はフリーランスでイラストを描いたりアニメを作ったりで生計を立てており、個人の仕事が軌道に乗り始めてまだ3年くらいだ。 この仕事がとても好きだ。しかし移り変わりの激しい業界、いつまでコンスタントに依頼が続くかわからない。ブランクが空くことで、他の誰かに居場所をとって変わられ、あっという間に忘れ去られてしまう恐怖もあった。

        • KODOMO一景 2.妊娠判明

          妊娠がわかった瞬間私の頭に思い浮かんだのは、よろこびでも感動でもなく、翌月ぎっしり詰め込んだ仕事のスケジュールへの不安と、大きな恐怖だった。 「そろそろ子どもを作ることを真剣に考えよう」と夫と話し合い、いわゆる妊活を始めた本当に直後のことだったので、「なんだかんだで早くても1年くらいはかかるかナ〜」などと考えていた(ある意味現実逃避していた)私には心の準備ができていなかったこともあるけれど、1年後にできていようが5年後にできていようが、結局同じことを考えたと思う。 元

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