迷惑かけてないのに、相手の反応がただただ、怖かった頃の話。

前回帰省したときに
お気に入りのオレンジ色のスニーカーをはいて実家に帰ったのだけど

実父は気に入らないのか、うらやましいのか

電話で話すごとに
「赤いスニーカーははいて帰ってこんといてよ」
「もう40もすぎて、あんなの履いてはずかしい」

とのたまうのであった。

母は全くお構いなし。
「気に入ってはいてるのにそんなこと言わんでいい」
と横で言っている図式。

私も、これまで自分勝手にふるまってきた父に
それほど従順にいるつもりは、到底ないのだけれど笑

つい最近まで、父の言動の一つ一つに反応して
幸せな時間が一瞬にして不幸の塊と化した時期があった。

「ほしいなら、今度買ってあげるよ」
と笑って返している。

そんな会話が終わってから

昔、赤い服を着て仕事に行ったら
「真っ赤やん」て批判的に言われたのを思い出した。

勤め先が悪いのか、業界が悪いのか
あ、ちがうわ、私が悪いのか笑

とにかくあの日
「ここには色つきの服は着ていかれへんな」
と思って

黒か灰色メイン、
地味で無難な服と靴とかばんだらけに。
(黒やグレーが嫌いなわけではないよ)

当時あんまり強くなかった心は一層折れてしまって

結局体もむしばんでいたのだった。

悲しみというよりは、
陰で何か言われる不安とか、恐怖感とか
あきらめによる選択だったのだけれど

自分を否定する行為だったと反省してる。

誰にも迷惑かけてないんだから
堂々としていてよかったのにね。

本人の自我を満たすため、あるいは
自分の力を示したいがために

自分以外の人の世界と傷つけたり
その人の個性を認めず、自分に合わせるように仕向ける行為

その人の狭~い世界構築のために
こちらが自分を殺してしまう必要は一切ないのである。

どんな理由があったか知らないけれど
自分の意思を貫けなかったからといって

誰かを自分の世界に巻き込むことはしないでいただきたい。

あなたは堂々としていてね。
誰にも迷惑かけてないんだから。


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