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普通って何ですか

モモがすき

ある研修会で「普通って何ですか」というテーマで話し合う場面があった。
改めて“普通”って何だろう、と考える。

私の普通は、生まれてから自分の中で大事に育ててきた枠組み・価値観であって人とは違う唯一無二な思考と考えられる。しかし、時として「それって違うんじゃない」と言われると「普通じゃない」と否定された気持ちになる。

冷やしうどんには生姜が当たり前と考える人、ある人は七味唐辛子をかけるのが普通。自分の好みとは違うけど、これは許せる範囲の“普通じゃない”感覚。ここだけは許せないと感じてしまう場面も時にはあるが。。。

また一方で、自分の“普通”が周りに受け入れてもらいにくいこともある。そんな風に感じることは誰にでもあるのではないだろうか。

現代社会の中で、障碍・LG BTQ・ジェンダーバイアス・精神疾患による認知機能障害や症状をもって生きている人を本当に理解することは難しいし、解ったつもりになることもどうだろうかと疑問を感じる。どんな人でも“普通”と感じる感覚を固定概念や偏見を持って「普通」「普通じゃない」と決めつけることはできない。とは言いつつ「普通に考えておかしいよね」「普通は~でしょ」「信じられない」「考えられない」「あり得ない」など、無意識に人を傷つけている言葉を使っている事も多い。「普通」は無意識にまた習慣的に、人と捉え方によって変わる言葉だ。だからこそ、「普通」という言葉に囚われるとありのままの自分にも制限がかかってしまい、不自由な生きづらさを感じてしまう。それでも自分も変化し進化している中で普通も変化する。

本当の自分も素直に出してみながら、そして自分の中に無いものも受入れ理解し、人間本来の優しさを発揮できる社会でありたいと感じる時間となった。


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