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日本最大級の音声フェスは全て自社で企画され開発されているのだ

Voicyプロダクトマネージャーのエモジマ(@kitajima_snooze)です。

プロダクトマネージャーに関するマガジンを定期的に更新しているのですが、今回は 音声のアプリ ではなく 音声のイベント を作って運営していることについてお話しします!

※この記事は、Voicy PdM Teamのマガジンにまとめられています。気になったらマガジン自体もフォローしてね!

日本最大でほぼ唯一の音声イベントを全て自社開発

Voicyでは毎年「世界を越える声の祭典 VoicyFes」を開催しています。
今年は10/27~29の3日間で総勢70名以上のパーソナリティが集結してスペシャルな対談を行い、約8,000人のリスナーにご参加いただきました。

音声だけのイベントというのはVoicyならではのユニークなポイントですが、プロダクト目線において特筆すべきは以下の点です。

  • 生配信のプラットフォームが全て自社開発

  • チケットの課金システム、聴取権限付与の仕組みが全て自社開発

  • 購入エラーなどユーザーお問い合せ対応も自社で担当

自社サービス内でチケット購入して、自社サービス内で配信しているという点だけでも物凄いことです。

さらにはイベンターでもないのに、企画からキャスティングから、当日のアテンドから全て自分たちで担当。販促も自社で行います。

  • 出演者も全て当社からオファー、対談も全て自社企画

  • 会場は自社スタジオ音響設備から配信

  • ロゴや宣伝のクリエイティブも自社でデザイン

つまり、社内のありとあらゆる力を集結させて行うことになり、約50名程度のスタートアップ企業にはかなりのタフなイベントです。

追加開発は最小限

プロダクト部門が担うのは、主に当日の配信の安定性と、チケット購入システムの安定、そしてアプリ内での導線設計です。

基本的には「プレミアムリスナー」という既存の標準機能によって課金してもらい、限定放送にアクセス権を付与します。
配信も生放送という標準機能によって運用され、録音からアーカイブも既存の仕組みで完結されます。

期間中はホームのファーストビューにフェス専用のバナーを用意することで目立つようにしますが、基本的に追加開発は最小限に抑えます。

当日はサーバー監視と、ユーザーお問い合せのメンバーをヘルプで増強しますが、何も起きなければ、ただ放送を聴いているだけで問題ないという体制を作りました。

このように音声配信のインフラとして自社のサービスが整っているからこそ、最小限の手間でも大型の事業として成立させることができるのは大きな強みといえます。

ユーザーの生の声もダイレクトで

フェスがプロダクト設計者に大きな恩恵をもたらす面で言うと、生のユーザーが一同に会すことでユーザーインサイトをダイレクトに探れることです。

パーソナリティには自社オフィスのイベントスペースに集まっていただき、自社スタジオ内で対談が繰り広げられます。

その際に多くの社員がアテンドに当たります。パーソナリティ同士の交流もありますが、社員と実際にお話しいただく機会も多く作れました。

その中から日々の配信の困りごとや機能へのフィードバックもいただくことができ、プロダクトチームに共有し開発のブラッシュアップに役立てることが可能です。

何より、パーソナリティさんからアプリを使っている感想などを直でいただけるのは、プロダクトマネージャー冥利に尽きるというか。単純にとても嬉しいわけです。



まだまだ小規模なスタートアップなので、手弁当でなんとかやり切るだけでも大変なわけですが、年に一度のお祭りとして全社を挙げてやるイベントはなかなかに貴重な体験です。

またVoicyの開発者有志で作った電子書籍にも昨年のフェスについての苦労話が書かれているので、気になった方はぜひ!


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