「PMだから」という理由でエンジニアの社内イベントにハブにされたけど、めげない
Voicyプロダクトマネージャーのエモジマ(@kitajima_snooze)です。
PMとして働く以上、エンジニアとは密接に関わり合いを持ちます。
スクラム組んで、僕らは一心同体!運命共同体!最高のバディだぜ!って気持ちを持っているくらいです。
VoicyのPMの中でも、ボクは特にエンジニアリングに興味があったり知識がある方で、エンジニアの勉強会などにも顔を出したり、結構もうエンジニアチームの一員だよね?ウチら、いつメンだよね?の感じで思っていました。
しかし、ボクは「PMだから」という理由で、エンジニアチームの社内イベントからハブにされてしまったのです…
※この記事は、Voicy PdM Teamのマガジンにまとめられています。気になったらマガジン自体もフォローしてね!
エンジニアたちが1ヶ月パーソナリティを体験
Voicyは審査制を取っており誰でも配信できるわけではないですが、その分開発しているメンバーがパーソナリティと同じ目線になるのが難しいという課題があります。
特に収録用のアプリは普段使いすることがなく、開発はしているのに日常的に触っているメンバーはごく少数です。
そこで、エンジニアチームの有志メンバーが企画し、エンジニア全員が1ヶ月パーソナリティとしてチャンネルを持ち配信をするイベントが開催されました。
大規模なドッグフーディングを通して、普段なかなか経験できないパーソナリティのUXを感じ、日々の開発に活かそうという試みです。
社内メンバーのみが視聴可能なクローズドチャンネルを用意。3人1組でチームを結成し1ヶ月の配信を体験します。
1週間に一度のトークテーマ企画だけが与えられ、テーマ設定、配信頻度、放送の構成などは各自に任されます。
曜日担当を決める、生放送を活用するなど、チームごとにさまざま工夫を凝らします。
そんな中、ボクはエンジニアチーム属さないという理由で、イベントに参加させてもらえなかったのです…!!!
しかしボクはめげません。
そうです。勝手にやってしまえばいいのです。
ボクのアドミン権限を持ってすれば、クローズドチャンネルの一つや二つ作ることなど造作もないのだよ。(ナメんなよ?!)
こうして、ボクもぼっちで勝手にチャンネル運用を始めることになったのです。
作り手が使ってみるのは本当に大事だって改めて実感
イベントの目的はシンプルに言えばユーザーの体験を実際にしてみる、ということですが、これの効果は絶大でした。(ボクはイベント枠に入ってないので、優勝争いとかのインセンティブはないけど別にいいんだっ・・)
パーソナリティが配信で困るポイントがわかる
ユーザーの体験をしてわかるのは、アプリの操作感だけではありません。
配信をするにあたって、細かい感情の機微も実際に体験してみないとわからないものです。
「初回放送、何から話したらいいだろう?」
「うーーん、えーーと、あのーーってどうしても言ってしまう・・」
「というか、自分の声聴くの恥ずかしいな・・」
といった音声配信という普段なかなかできない、スマホに向かって1人でしゃべる体験自体に対する戸惑いもあります。
「最初の1週間は良かったけど、ネタに困ってきたな」
「再生数落ちてきたな」
「けどコメントやいいね来て嬉しい、頑張れる・・!」
といった継続することで湧き上がる様々な感情、モチベーションなどもリアルに感じることができした。
機能やUIを深く理解できる
仕様書通りに作る、デザイン通りに作ることは誰にでもできます。
ある程度の前提知識が頭に入っていれば、UI/UXを作る上で議論に参加することもできます。
しかし、本当に必要な機能やデザインは、実際に使ってみないとわからないものです。(本当に当たり前のことを言っていますが笑)
何が使い辛いのか?どういう機能があれば本質的にユーザー体験が良くなるのか?を深く考える1番の近道は、やはりアプリを日常的に触っていることなのだと改めて実感できました。
また、自社で作っているアプリの仕様であっても、全員が全てを把握しているわけではありません。
エンジニア組織も人数が多くなってくると、自分が把握していない機能も増えてきます。
もしそういった機能に出くわしたら、むしろ新鮮なユーザー目線を持つことができ、むしろバイアスのないフィードバックを持ち寄ることができます。
toB向けサービスの体験にもなっていた
Voicyは通常 toC向けのサービスとして一般に提供されていますが、toB向けの「声の社内報」というサービスも提供しています。
企業様向けに、Voicyのアプリ内でクローズドなチャンネルを作り、社員だけが聴ける環境を提供しています。
Voicy社内全体では社長であったり人事であったり、有志が活発に社内報の機能を活用してはいますが、エンジニアたちが大規模に長期間運用するということはありませんでした。
社員のみという心理的安全性が保たれているので好きなことをしゃべれる、メンバーの内面を深く知ることができるといった体験から、組織全体でのエンゲージメント向上が実感でき、有用性にも確信を持つことができました。
エンジニアメンバーの振り返り放送はオープンなチャンネルで配信されているので、ぜひ聴いてみてください。
ハブにされた!とか言っていたわりには、みんなの放送もいっぱい聴いたし、勝手に放送してたわりにみんな楽しんで聴いてくれたし、結局Voicyのプロダクトチームは面白いぞっ!という話です!
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