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資本主義的洋服ビジネスの終わり

こんにちは。

今日は洋服ビジネス、ここではブランドビジネスとは言わずに洋服ビジネスと敢えて書きますが、
洋服ビジネスの終焉について感じる事を書きます。

maison&jamsは生地から完全な日本製です。
これについては何度かinstagramでも書かせていただきましたが、日本製の洋服は1990年には約50%市場に流通していたのですが今は2%になってしまいました。
日本製が激減した理由は企業がサプライチェーンを海外へ移管する事によって大量生産が可能になり、会社の規模を大きくする目的の為に大量生産自体が価値だと思い込んだ企業と、大量消費を享受よる消費者が大量消費自体が豊かさだと思い込んで、二人三脚で作り上げた結果です。

洋服においての豊かさや価値の基準はGAPから始まり、ZARA、H&M、ユニクロなどのSPAブランドが誕生してから大きく変わりました。

物の価値や豊かさの話をする上で、ブータンのGHNの話を例に出すと「経済的な豊かさではなく精神的な豊かさを重んじる」と言われている通り、手厚い社会保障の上に宗教への信仰心があれば経済的な豊かさが無くても多くの人が幸せだと感じる環境を作り出せます。
その環境の敵は情報で、日本がヨーロッパからの情報が入ってきたタイミングで明治維新を経験したように、インターネットなどによってよその国が物に溢れた豊かさを享受しているのを見聞きし、自分の豊かさを疑ってしまうのです。
豊かさという曖昧な指標に向かって本当の価値を見誤った社会が拡大を続けて行った結果、今の大量生産、大量消費社会に辿り着きました。

豊かさは消費者が感じるもの、価値は生産者が作り出すもの、豊かさは非常に受動的な言葉なのです。
しかし豊かさと価値はかなり近い存在です。
自分として会社やブランドが作り出す価値の話がしたいがために豊かさの話をさせていただきました。

大量消費によって消費者が豊かさを感じなくなり、大量生産にも価値が無くなりました。
洋服ビジネスにはいかに洋服を着る事に価値を付与するかが求められるようになってきています。

次の文章では、どうやって価値を洋服に付けていくのかという話を書こうと思います。

では、また次回。

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