間違いを指摘できない上司は組織を衰退させる
こんにちは、理事長の青柳です。
今回の内容は、以前投稿した記事「年功序列組織の末路」の関連事項と言って良いと思います。優しい上司?は組織をダメにします。
これも学童とは全く関係ない話です。
部下に注意できない上司が多すぎる
注意=パワハラ?
最近は「パワハラ」という言葉が流行っていますね。私も正確な意味は良くわかりませんが、感情に任せたりした過剰な注意を与えることを指すのですかね?
こういった「パワハラ」のようなワードが独り歩きすると、上司は以下のような流れで部下に注意というものをしなくなります。もしくは、注意しているんだかわからないような注意の仕方をするようになります。
部下に注意する
パワハラとして報告される
上司からパワハラはやめろと注意される
(直接的に)注意しなくなる
では、注意というものはいらないのか?
いや、絶対に必要ですよね 笑
例えば、学童において、子どもの事故につながるような事案が発生したとします。なぜ?どのようにしてその事案が発生したのか?それを検証した上で、ミスをした人間に対してはきちんと注意をしなければいけません。(同時に、一人の人のミスで重大事故が発生しないような仕組みづくりも大事ですが、ここでは割愛)
ここでの注意というのは当然パワハラ的なものではなく、本人に状況を理解させることが目的です。上司が怒ることで問題が解決するなら、いくらでも怒ります、怒らせます。しかし、本人が理解できなければ、怒るという行為も無駄でしかありません。
やんわりオブラートに包んだ注意は、注意しないよりも悪い
一番やってしまいがちなのが、「やんわりオブラートに包んだ注意」です。これは最もやってはいけないことです。
例えば、本人に問題があるのに、問題があるということを直接言わない、または言えない、というパターン。言えないというのには色々理由があります。いくつか挙げれるとすればこんな感じではないでしょうか?
前述のようにパワハラだと言われる
職場の雰囲気を壊したくない
人間関係が悪くなりたくない
問題があったのにろくに注意されないということは、当の本人にとっては「問題はなかった」という認識になります。だって怒られてないわけですからね。
そして、仕事のできる人から辞めていく
できる人から先に辞めていくプロセス
では、こういった組織は、その後どのようになっていくでしょうか?
「注意されない人」は、全く悪意なく間違いを作り出していきます。大抵の人は勤勉ですので、本人は全く間違っていないという認識のもと、どんどん間違いを作ります。
それでは組織としては成り立たないので「仕事をフォローできる人」が必ずいます。いわゆる仕事ができる人です。この人たちは一所懸命「注意されない人」の間違いのフォロー業務をします。しなければ組織はまわりません。「仕事をフォローできる人」は当然他の主業務もあるので、「注意されない人」のおかげで仕事は増える一方です。
「仕事をフォローできる人」は当然上司に訴えますが、上司は一向に間違いを指摘しません、できません。現場は苦しいままです。正確には「仕事をフォローできる人」が苦しいままです。
最終的に、「仕事をフォローできる人」は、いくら仕事をしても報われない現状に落胆して辞めていきます。残るのは、一生懸命間違いを作る人ということになりますね。
家にシロアリがいたらどうしますか?
ここでいう組織とは「家」のようなものです。家には人が住んでいて、人が住むには大切な場所が家です。では、家にシロアリがいたとします。このときに「シロアリを駆除するのはかわいそう」と思ってシロアリを放置するでしょうか?しないですよね?
ちょっと例えとして悪いかもしれませんが、「注意されない人」というのは、組織にとってはシロアリに近い存在と言えます。シロアリは人間の住処を破壊してやろういった悪意は全くありません。単純に自分の仕事である、木を食べるという仕事を真面目にやっているだけです。
でも、この状況を放置したら・・・確実に家は倒壊しますよね?
つまり、家を守るためにはシロアリがちょっとかわいそうと思っても、シロアリには出ていってもらうしかありません。
これは、上司が組織を守るためには、間違ったまま進んでいる人には、しっかり注意をしなければいけないのと同じです。かわいそうと思っていたら、もっと大きなところで被害が出てしまうのです。
注意できない人は管理職を辞すべき
というわけで、注意するのが怖い、部下に嫌な奴と思われたくない、言いづらい、などと思っている管理職の方々、すぐに改めてください。改められないのであれば、管理職を辞めましょう。その方が組織のためです。
事態はもう待ったなしの状況になってますよ?(どこの話 笑)
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