小数点以下の感情(0.999…)甲子
多忙は麻酔をするのと同じこと。
あなたの輪郭がぼやけてよくわらなくなる瞬間。
凍ってしまった夕日の下でキスをした。
融けて流れた涙から香る甘い誘惑。
てのひらを水面に落として優しさを探す。
風がわたしを通り抜けてきみに到着する。
爪先から溢れ出る寂しさ。
くらくらと舞うきみの言葉。
ミラーボールに反射するきみの眼差し。
ショートケーキの上には希望が乗っている。
煌く炎はぼくの鼓動。
自尊心を無くしたあめ玉を舐める。
きみの名前を海馬に灼きつける。
本能から溢れたあいなどない。
理性から溢れたこいはある。
海に降る雨はいつかきみの口に入るよ。
わたしの皮膚から蒸発した水はいつかきみの心を潤す。
スキップは人を幸せにする。
その笑顔だけが熱い塊。
湿度100%の青春。
弾痕を撫でると心は哀しい色に染まる。
吸収されたあいは葉脈を流れて緑色に輝く。
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