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ポケットティッシュは日陰で眠る。

クローゼットの中に、ポケットティッシュが散らばっていることを時々思い出す。

見るわけではない、思い出すのだ。

先日出先で、鼻血のような量の鼻水がダバダバ出た。私はドラッグストアに駆け込み、明らかに一人では使い切れない量のポケットティッシュを買って、それを一つだけあけて鼻をかんだ。その後、余ったティッシュたちは日の目を見ないまま、まだクローゼットの中にいる。

ティッシュを使わないわけではない、私の部屋では今ティッシュが余っている。

引っ越して早々に、消耗品を買い揃えていたのだが、未だに消耗しきれていない。普段見慣れた量のトイレットペーパーはまだ半分以上残っていて、冗談でなく1つ買えば半年近く使えてしまうのではないかと怯えている。ティッシュペーパーも、4ハコセットで買ったのに一向に減る気配がない。

あと電池、これも、なかなか無くならない。普段、家族で使うサイズのものばかり見慣れていたので、なんの迷いもなくいつも見慣れたトイレットペーパー、ティッシュ、電池を買ったもののその減りの遅さたるや不安になるレベルだ。

そんな中で、真っ先に買い足しを迫られたのがティッシュである。買った当初は一つだけ開けてテーブルの上に置いていたのだが、用途に合わせて台所や枕元に設置した瞬間、アホみたいな勢いで消費されはじめている。こぼしたり、こぼしたり、あと、こぼしたりしたときに使う。エロくないことにも使う。

ともあれ、設置数を増やした瞬間、使う量が倍くらいに増えた。4枚使っていたものが、2箇所に設置されると1箇所から2枚ずつに分配されるかと思いきや、相変わらず1箇所から4枚ずつくらい引き抜いている。アイスこぼしただけなのに2枚も3枚も居るのかと思うが、引き抜いてしまったものは仕方ないのでついでに周りも拭いてゴミ場にシュートする。ただ、明らかに過剰な量だ。

「そこにあれば使う」

人間の怠惰な部分が露呈している。しかしそれでも、ティッシュは無くならない。体感として使う量は増えているのに、減り方が全然見合っていない。やっと1箱使い切ったかと思えば、開けていないティッシュはあと2つも残っている。箱の側面を見てコイツには一体何枚入っているのかを確認して先を思いやった。箱には「300枚、150組」と書いてあったので150回引き抜いたら一箱消えるという計算になる。4箱で600回だ。いずれ使い切るのだとは思うが、そのいずれがいつなのか全く解らない。

その上、クローゼットの中にポケットティッシュが散らばっている。しかも、無くなったとして、またこの600回消費チャレンジを行うのかと思うと、一向に部屋からティッシュが消える未来が見えない。

あって困るものではないのだが、量が量だ。

ポケットティッシュが日の目を見る日は、いつ頃になるのだろうか。

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今日のテーマ「ティッシュ」

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