「ひとくちこがねみかん」を食べた日記

 職業柄、いただきものをする機会がたくさんある。とてもありがたい話。大多数対イチなので、お返しする時間も経済力もなくてすまない、といつも思っている。
 この間は、高知県の名産という「ひとくちこがねみかん」というもの。
 つい先日は、ハワイ土産の甘い香りがただようハンドクリーム。
 どちらも素敵でした。あまくて心地よかった。あの「ひとくちこがねみかん」というやつ、私はもらって初めて知ったのだけど、あんなに小さいのに果汁が驚くほど詰まってんの。すごいですね。遠慮してひとつだけにしてしまったけれどもうひとつ、食べればよかった。
 ハンドクリームは心から好みの香りでした。塗るたびに吸い込む。ああ良いにおい。濃厚なバニラアイスクリームみたいな幸せ。油断したら手を舐めるであろう。
 何かをいただくたび、ああ高知に行ったんですね、とか、ハワイ良いなあ、とか、旅行にいって楽しんできた人たちを羨むくせに自分は行かない。不思議だよなー。出不精なんですよね。行けば楽しいのわかってんだけど。
 思い出のおすそ分けをされながら話に花を咲かせる。
 これで行った気分になっちゃうんだなあ。

 堀江貴文氏の「多動力」という本を買った。
 私自身の勝手な気持ちを言ってしまうと、彼のことはあまり好きではない。印象が良くない。そうなんだけれど、どうしてあまり好きではないのか、説明してみろと言われたら詳しくは言えない。完全に、イメージだけが先行してるんだな。
 これはなんだか、メディアの操作にまんまと乗っかってるような気がして、操られているような気が急にしてしまったので、あえて彼の本を読むことで、具体的にどんな部分が好きではないのか探って説明できるようになろうと思った。んです。
 読み切って、反対にファンになっちゃったらどうしような。それもまあいいか。

「パワハラ」っていう言葉について最近考えている。
 どこからがパワハラで、どこまでがそうじゃないのか、その線引きをね。
言ってしまうと、今の職場にひとりだけいるんです。パワハラ、やっちゃってんなーって人は。権力を行使して部下を言いように抑えつける、自分の思い通りにならないと気が済まないという、子どもが大人になってしまったような人がひとりだけ。
 標的は私ではないので(いまのところ)、いけないなーとは思いつつも行動に移せないでいるんだけれど、ああいう場合はどう対処すればまるく収まってくれるのか知恵が足りないです。

「良い大学出てるのに何も意味ない、あんた本当に〇〇大なんて出てるの? 経歴詐称じゃないの? ほんとあんた見てるとどれだけ頭が良くても社会性に欠けてると何も意味ないってことがよーーくわかる!」というようなことを言ったりしている。良くないですよねこれは。

 うちみたいな小さい会社でもこうなんだから、世間に表出している問題はまさに氷山の一角というやつなんでしょう。我慢して我慢して我慢して、耐え抜いている人がいてくれるから表沙汰になっていないだけの話であり。そういう人たちが全員、訴えだす勇気を持ったら、日本はどうなるんだろう。良い方向にいくのかな潰れるのかな、どっちかな。
 こんな風にのんきに言えるのは、私が対象になっていないからなんだよな。
 そんな他人行儀なのもどうなんだ。一緒に働いている仲間なのに。
 私は勇気がない。

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