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地下アイドルのマネージャーをしてみて 【赤字】

地下アイドルのマネージャーをしてみて
【赤字】
今回はなんとも先行き不安なタイトルですが、前回記事の【お金儲けについて)に続く
運営の懐事情やイベントの収益について学んだ事を話していこうかなと思います。

二年程マネージャーを勤めさせて頂いて、心境の変化と言うか一年目に関していえば、メンバーの前グループでの活動費などを事務所からの借金として返済しなければならず、収益というより返済重視で物事を考えよくメンバーと意見の対立などがありましたが、返済後に主催イベントをやらせて頂く事で、自分の心の持ち様に変化があり、最近はそれを色濃く思うようになりました。

普通の営業や販売で言えば、それがどれくらいの収益や予算と言った事を念頭に考えなければならないですが、こう言ったイベントや企画で当てはめると、なんだが息が詰まる気持ちがしてきて良いものが出来ないんじゃないか?
と言う思いが強くなり、赤字を前提としたイベントを考えつく様になりました、普通の経営で言えばあまり良くない事ですが、本当に楽しいってなんだろう?って思ってしまうのです。

これぐらいのアイドルを呼んで、これぐらいの集客が呼べて、これぐらいの利益が見込めて……

失礼な「これぐらい」になってしまってないか

と思ってしまいます。

イベントの面白さを真剣に考えれば、イベントの企画+イベントに合う演者=イベントの質って感じがするのですが、収益だけ考えてイベントをしてしまうと誰が出ても良くて、とりあえず大きめの箱を借りて、箱の大きさをアイドルさんにアピールして演者をかき集め、とりあえず大きいイベントやってるから風なイベントが、自分としては凄く違和感があって収益そのものより、自社でやるイベントはライブや企画性を重視して満足してお客さんに笑顔になって貰いたいて気持ちが強くて
収益とかそんなん気にせず、メンバーにはライブや楽しい企画をやって欲しいから、赤字でもやる価値があるイベントにして欲しいなんて思ってやってます。

確かに全てが赤字で良いなんて思いませんし、仕事である以上メンバーに給与を支払うべく利益も考え無ければなりませんが、そう言うものを全部考えずに頭空っぽにしてやりたい企画もあって、そういう事をし続ける事が奇天烈ノンフィクションらしくて、ファンに楽しいを届けるにはメンバーも楽しいをやらなきゃダメなんだなって二年経った気付きです。

今の情勢では出来ることの範囲がまだ不安定ですが、アイデアを振り絞れる良い期間だと思ってこれからも色んな事をやってみようと思います。
経理や財務を任されてる身としては、利益を無視するなんて本末転倒な考えなのかも知れないけど、この業界を知らないからこその疑問やアイデアを活かして自分が楽しいと思う事をこの業界で落とし込んで進んで行きます。


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